白髪の予防・改善に役立つイソフラボン
白髪対策には、イソフラボンがおすすめです。
イソフラボンには毛根を健康にする効果があり、毛根の健康悪化による白髪を防ぎます。また、白髪の原因物質を減少させる効果もあります。
白髪に対する効果が研究で確認されている
白髪対策に役立つイソフラボンの効果は、研究でも確認されています。
名古屋市立大学において、背中部分の毛を剃ったマウスにイソフラボンを混ぜた餌を3週間摂取させる実験が行われました。その結果、髪の黒さに影響するメラニン色素の割合が平均で1.23倍に増加し、黒くツヤのある毛が生えたことが報告されています。
髪の毛が黒くなる仕組みはマウスと人間に違いはないため、人間の白髪対策にもイソフラボンは効果的です。
白髪の原因は毛根の健康悪化と過酸化水素
イソフラボンの白髪に対する効果をみていく前に、白髪の原因を確認しておきましょう。
・毛根の健康悪化が白髪を引き起こす
髪の毛は、もともと無色透明です。毛根にはメラノサイトと呼ばれる色素細胞があり、そこでメラニン色素がつくられることで髪の毛が黒くなります。
加齢やストレスなどによって毛根の健康状態が悪化すると、メラノサイトの機能が低下して白髪の原因になります。
・過酸化水素は白髪の原因物質
過酸化水素は、日々の呼吸によって発生する活性酸素の一種で、強い酸化力のある物質です。
2009年に発表されたアメリカの研究で、過酸化水素が白髪の原因になることが明らかにされました。過酸化水素にはメラニン色素を生成する酵素の働きを阻害する作用があり、白髪を引き起こします。
人間の身体には過酸化水素などの活性酸素を中和する機能が備わっていますが、その機能は年齢とともに衰えます。そのため、歳をとると白髪が増えます。
白髪を防ぐには、体内の過酸化水素を減少させることが大切です。
白髪対策に役立つイソフラボンの効果
イソフラボンには、過酸化水素を減少させる効果や毛根を健康にする効果があり、白髪の予防・改善に役立ちます。
過酸化水素を減少させる
イソフラボンには、白髪の原因となる過酸化水素を減少させる効果があります。
イソフラボンは、植物成分のポリフェノールの一種です。ポリフェノールは活性酸素を中和する抗酸化作用があることで知られており、イソフラボンにも強い抗酸化作用があります。
過酸化水素は活性酸素の一種であり、イソフラボンは体内の過酸化水素を大きく減少させます。
イソフラボンには白髪の原因物質を減少させる高い効果があり、白髪対策にとても効果的です。
血行促進
毛根の健康には、頭皮の血行が深く関係しています。毛根は血液から供給される酸素と栄養素を使って髪の毛やメラニン色素を生成しており、血行不良は白髪の原因になります。
白髪予防には、頭皮の血行を促進することが大切です。
イソフラボンには、血液を固まりにくくして血流をスムーズにする効果や、血液中の脂質を減少させて血液をサラサラにする効果があります。
イソフラボンには頭皮の血行を促進する高い効果があり、毛根を健康に保って白髪の予防・改善に役立ちます。
ストレス軽減
ストレスは白髪の主要な原因のひとつです。ストレスは、自律神経の交感神経を強く刺激して頭皮の血行を悪化させます。また、ストレスを感じると過酸化水素などの活性酸素が体内で大量に発生します。
イソフラボンには神経の過剰な興奮を抑制する作用があり、ストレスを軽減します。
イソフラボンのストレス軽減効果は実験でも確認されており、イソフラボンがストレス性胃潰瘍を抑制するという研究報告もあります。
イソフラボンは、ストレスを軽減して頭皮の血行悪化や過酸化水素の増加を防ぎ、白髪の予防・改善に役立ちます。
睡眠の改善
睡眠不足の状態では、頭皮の血行が悪化して白髪の原因になります。白髪予防には、十分な睡眠をとることが大切です。
イソフラボンには睡眠の質を高める効果があることが、研究で確認されています。
東北大学の研究では、イソフラボンの摂取量が多いほど睡眠の質が高く、睡眠時間も適切な傾向があることが報告されています。また、閉経後の女性を対象とした研究でも、睡眠を改善するイソフラボンの効果が確認されています。
イソフラボンは、睡眠不足による白髪の増加を防ぎます。
イソフラボンを継続して白髪対策
以上のように、イソフラボンには白髪の予防・改善に役立つ多くの効果があります。
こうした効果は比較的ゆっくりと作用し、髪の成長にも時間がかかります。そのため、効果を十分に得るためには、長期間継続して摂取することが大切です。
イソフラボンを毎日の生活に取り入れて、白髪対策に役立ててみることをおすすめします。