アンチエイジングに役立つイソフラボン
多くの健康効果や美容効果があることで知られるイソフラボンには、高いアンチエイジング効果があります。
身体の老化を止めることはできませんが、食事や生活習慣を見直して老化を遅らせることは可能です。
いつまでも元気で若々しい身体を保ちたい人には、イソフラボンがおすすめです。
老化の原因となる活性酸素を減少させる
イソフラボンには、老化の原因となる体内の活性酸素を減少させる作用があります。
・活性酸素は老化の原因になる
活性酸素は、酸化力が非常に強い物質で、日々の呼吸やストレスによって体内で発生します。
活性酸素は身体に不可欠な物質ですが、体内で過剰になると健康な細胞にまで酸化ストレスを与えてしまい、細胞を傷つけて老化を促進します。
アンチエイジングには、体内の活性酸素を減少させることが最重要といわれています。
・イソフラボンは活性酸素を中和する
イソフラボンは、活性酸素を中和する抗酸化作用があることで知られるポリフェノールの一種です。イソフラボンにも強い抗酸化作用があり、体内の活性酸素を中和します。
強い抗酸化作用があるイソフラボンは、アンチエイジングにとても効果的です。
・ストレスを軽減して活性酸素を減らす
ストレスを感じると、老化の原因となる活性酸素が体内で大量に発生します。
イソフラボンには、神経の過剰な興奮を抑制する作用があり、ストレス軽減に役立ちます。
ストレスを軽減するイソフラボンの効果は実験でも確認されており、イソフラボンを豊富に含む豆乳の摂取でストレスが軽減されたという研究報告や、イソフラボンがストレス性胃潰瘍を抑制するという研究報告があります。
イソフラボンは、ストレスを軽減して老化の原因となる活性酸素の発生を抑制します。
「若返りホルモン」を増やす
アンチエイジングに役立つホルモンに、「DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)」があります。DHEAは「若返りホルモン」や「長寿ホルモン」と呼ばれ、肌・筋肉・血管を若く健康な状態に保つ効果や、生活習慣病の予防効果などがあります。
イソフラボンにはDHEAの血中濃度を高める作用があることが、研究で確認されています。
イソフラボンを1日40mg、3ヶ月間摂取させたところ、血液中のDHEAが約3倍に増加したという研究報告があります。
イソフラボンは、「若返りホルモン」を増加させてアンチエイジングに役立ちます。
イソフラボンのアンチエイジング効果
イソフラボンには、若々しく健康な身体の形成に役立つ多くの効果があります。
若々しい肌の形成に役立つ
イソフラボンには、コラーゲンやヒアルロン酸の生成を促進する作用があります。コラーゲンは肌に弾力を与える物質で、ヒアルロン酸は肌の水分量を増加させます。
また、イソフラボンには血行を促進する効果や睡眠の質を高める効果があり、肌の新陳代謝を活発にします。
イソフラボンは、若々しく健康な肌の形成に役立ちます。
薄毛の予防に効果的
イソフラボンは薄毛の予防にも効果的です。
女性ホルモンのエストロゲンには、髪を丈夫にする働きがあります。イソフラボンにはエストロゲンと似た生理作用があり、薄毛を防ぐエストロゲンの働きを補助します。
また、コラーゲンは髪の保護にも重要な成分です。イソフラボンはコラーゲンを増やして髪を保護し、抜け毛を防ぎます。
血管の老化を抑制する
イソフラボンは、血管のアンチエイジングにも効果的です。
血管が老化して柔軟性を失った状態を動脈硬化といいます。動脈硬化が進行すると、脳梗塞・心筋梗塞などの重大な病気の原因になります。
イソフラボンには血液中の脂質を減少させる高い効果があり、血管に脂質が付着して動脈硬化が進行するのを防ぎます。また、動脈硬化の原因となる糖尿病の予防・改善にも効果的です。
イソフラボンは、動脈硬化を抑制して血管を若く健康な状態に保ちます。
骨の老化を遅らせる
女性ホルモンのエストロゲンには骨を丈夫にする働きがあり、加齢によってエストロゲンが減少すると骨がもろく折れやすくなります。
イソフラボンにはエストロゲンの働きを補助する作用があり、エストロゲンの減少による骨の老化を抑制します。
イソフラボンは、骨のアンチエイジングにも効果的です。
イソフラボンを継続してアンチエイジング
以上のように、イソフラボンには高いアンチエイジング効果があります。
ただし、こうしたイソフラボンの効果は比較的ゆっくりと作用するため、効果を十分に得るためには摂取を長く継続することが大切です。
イソフラボンを毎日の生活に取り入れて、アンチエイジングに役立ててみることをおすすめします。