体臭の改善に役立つイソフラボン
イソフラボンは、加齢臭などの体臭の改善にとても効果的です。
イソフラボンには、加齢臭の原因物質を減少させる効果や皮脂の過剰分泌を抑える効果などの、体臭の改善に役立つさまざまな効果があります。
加齢臭の原因物質の発生を抑える
イソフラボンには加齢臭の原因物質の発生を抑える効果があり、加齢による体臭の悪化を抑制します。
・加齢臭の原因物質ノネナール
加齢臭の主要な原因は、ノネナールと呼ばれる物質です。
血液中の脂質が活性酸素によって酸化されると、過酸化脂質が発生します。この過酸化脂質が特定の脂肪酸を分解することでノネナールが発生し、強い加齢臭が生じます。
加齢臭を抑えるためには、ノネナールを発生させる活性酸素と血液中の脂質を減らすことが大切です。
・抗酸化作用がノネナールの発生を抑制する
抗酸化作用は、活性酸素を中和する作用のことです。
活性酸素は酸化力の非常に強い物質で、日々の呼吸やストレスによって体内で発生します。
イソフラボンは、抗酸化作用があることで知られるポリフェノールの一種です。イソフラボンには強い抗酸化作用があり、体内の活性酸素を中和します。
イソフラボンは、活性酸素を減少させることでノネナールの発生を抑制し、加齢臭の改善に役立ちます。
・イソフラボンは血液中の脂質を減らす
イソフラボンには、血液中の脂質を減少させる効果があります。
女性ホルモンのエストロゲンには脂質の代謝を促進する働きがあり、イソフラボンはそうしたエストロゲンの働きを補助します。
イソフラボンは血液中の脂質を減少させて、加齢臭の原因物質であるノネナールの発生を抑制します。
血液中の脂質を減らすイソフラボンの効果について詳しくはこちら>>
皮脂の過剰分泌を防ぐ
皮膚の雑菌によって皮脂が分解されると、臭いの強いガスが発生して体臭の原因になります。
体臭を改善するためには、皮脂の過剰な分泌を抑えることが重要です。
・女性ホルモンの働きを補助して皮脂の過剰分泌を防ぐ
女性ホルモンのエストロゲンには、皮脂の分泌を抑制する作用があります。
イソフラボンにはエストロゲンと似た生理作用があり、皮脂を抑えるエストロゲンの働きを補助します。
・皮脂の分泌を促進する男性ホルモンを減少させる
体臭の原因となるホルモンに、男性ホルモンのジヒドロテストステロンがあります。ジヒドロテストステロンは、皮脂腺を刺激して皮脂の分泌を促進します。
イソフラボンにはジヒドロテストステロンを発生させる酵素の働きを抑制する作用があることが、研究で確認されています。
イソフラボンは、皮脂の分泌を抑制する女性ホルモンの働きを補助するとともに、皮脂を増やす男性ホルモンを減少させます。イソフラボンには皮脂の過剰分泌を抑える効果があり、体臭の改善に役立ちます。
体臭を強くするストレスを軽減する
ストレスは、体臭の主要な原因のひとつです。イソフラボンにはストレスを軽減する効果があり、ストレスによる体臭の悪化を防ぎます。
・ストレスは臭いの強い汗の分泌を促す
汗を分泌する汗腺には、「エクリン腺」と「アポクリン腺」の2種類があります。エクリン腺から分泌される汗はほとんどが水でできており、強い臭いはありません。それに対してアポクリン腺から分泌される汗にはタンパク質や脂質が多く含まれており、強い体臭の原因になります。
強いストレスを感じるとアポクリン腺からの汗の分泌が刺激され、体臭が強くなります。体臭の改善には、ストレスを軽減することが重要です。
・イソフラボンはストレスを軽減する
イソフラボンにはストレス対処に役立つホルモンの分泌を促進する作用があり、ストレスを軽減します。
イソフラボンは、ストレスを軽減してアポクリン腺からの汗の分泌を抑制し、体臭の改善に役立ちます。
腸内環境を整える
腸内環境の悪化が原因で強い体臭が発生する場合があります。
腸内環境が悪化すると、腸内の悪玉菌がアンモニアや硫化水素を大量に発生させます。そうした物質は腸の血管から血液に溶け込み、一部が汗と一緒に体外に放出されて強い体臭の原因になります。
イソフラボンには腸の血行を促進する効果があり、腸内環境の改善に役立ちます。また、腸内環境に悪影響を及ぼすストレスを軽減する効果もあります。
イソフラボンは、腸内環境を改善して臭いの強いガスの発生を抑制し、体臭の予防・改善に役立ちます。
イソフラボンを続けて体臭改善
以上のように、イソフラボンには体臭を改善する高い効果があります。
ただし、体臭の改善には日頃の生活習慣が重要であり、イソフラボンの体臭改善効果もゆっくりと作用します。十分な効果を得るためには、長期間摂取を継続することが大切です。
体臭の悩みのある人は、毎日の生活にイソフラボンを取り入れてみることをおすすめします。