肌の保湿に効果的なイソフラボン
イソフラボンには高い保湿効果があり、潤いのある健康的な肌の形成に役立ちます。イソフラボンには肌の潤いに重要なヒアルロン酸とコラーゲンの生成を促進する効果があるほか、乾燥肌の原因となる活性酸素を減少させる効果もあります。
イソフラボンは飲用しても肌に塗っても肌の保湿に効果的で、多くの美容サプリや化粧品に配合されています。
ヒアルロン酸の生成を促進する
イソフラボンには、肌に潤いを与えるヒアルロン酸の生成を促進する効果があります。
ヒアルロン酸はムコ多糖類と呼ばれるネバネバした物質で、ヒアルロン酸1gで、6リットルもの水分を保持できます。
ヒアルロン酸は、女性ホルモンのエストロゲンの働きによって生成量が増加します。そのため、エストロゲンの分泌量が減少する更年期以降には、肌の潤いが失われやすくなります。
イソフラボンは、エストロゲンと似た分子構造をしています。そのため、体内でエストロゲンと似た働きをしてエストロゲンの作用を補助します。
イソフラボンは、ヒアルロン酸の生成を促進するエストロゲンの作用を高めて、肌に潤いを与えます。
コラーゲンを増やして肌の潤いを保つ
イソフラボンには、肌の保湿に役立つコラーゲンを増やす効果もあります。
・コラーゲンは潤いのある肌に重要
コラーゲンはタンパク質の一種で、細胞同士を結びつける働きがあり、肌にハリと弾力を与えています。コラーゲンが不足すると、肌の健康状態が悪化して水分が失われやすくなります。潤いのある肌の形成には、ヒアルロン酸とともにコラーゲンの働きが重要です。
・イソフラボンはコラーゲンの生成を促進する
コラーゲンはヒアルロン酸と同じく、女性ホルモンのエストロゲンの働きによって生成量が増加します。イソフラボンにはエストロゲンに似た生理作用があり、コラーゲンの生成を促進します。
イソフラボンは、肌のコラーゲンを増加させることで肌の保湿に役立ちます。
・イソフラボンはコラーゲンの分解を抑制する
コラーゲンを分解する酵素のひとつに「マトリックスメタロプロテアーゼ」があります。イソフラボンにはこの酵素の働きを抑制する作用があることが、研究で確認されています。
イソフラボンには、コラーゲンの生成を促進する効果だけでなく、コラーゲンの分解を抑制する効果もあります。イソフラボンは、肌のコラーゲンを増やして潤いのある肌の形成に役立ちます。
活性酸素を減少させる
イソフラボンには、乾燥肌や肌荒れの原因となる活性酸素を減少させる効果があります。
・活性酸素は肌の水分量を低下させる
活性酸素は非常に強い酸化力をもつ物質で、日々の呼吸やストレスによって体内で発生します。
活性酸素は、その強い酸化力で角質層の細胞を傷つけて、肌の保湿機能に悪影響を及ぼします。体内の過剰な活性酸素は、肌の水分量を低下させます。
・イソフラボンは活性酸素を中和する
イソフラボンは、植物の苦味成分や色素成分であるポリフェノールの一種です。ポリフェノールは活性酸素を中和する抗酸化作用があることで知られ、イソフラボンにも強い抗酸化作用があります。
イソフラボンは、抗酸化作用によって体内の活性酸素を減らし、過剰な活性酸素による肌の乾燥を防ぎます。
睡眠の質を高めて肌を健康に保つ
潤いのある肌の形成には、十分な睡眠をとることも重要です。睡眠不足の状態では肌の新陳代謝や血流が滞り、肌の健康状態が悪化して乾燥肌や肌荒れの原因になります。
イソフラボンの睡眠に与える影響を調査した東北大学の研究において、イソフラボンの摂取量が多いほど睡眠の質が高く、睡眠時間も適切であることが報告されています。
イソフラボンには睡眠の質を高める効果があり、肌の新陳代謝を活発にして潤いのある肌の形成を促進します。
イソフラボンの保湿効果が実験で確認されている
イソフラボンの保湿効果は実験でも確認されています。
閉経後の女性を対象としてイソフラボンを6週間摂取させたところ、肌の角質層の水分量が増加したことが報告されています。
また、イソフラボンは肌に塗っても効果的です。
人間の肌にイソフラボンを含む溶液を塗布したところ、塗布しなかった場合と比べて肌から失われる水分量が15%少なくなり、角質層の水分量が増加したという実験報告があります。
イソフラボンを配合した化粧品や美容サプリが販売されている
以上のように、イソフラボンには高い保湿効果があります。その効果が注目されて、イソフラボンを配合した美容サプリや化粧品が多数販売されています。
潤いのある健康な肌を手に入れたい人や、乾燥肌に悩んでいる人は、イソフラボン配合の製品を毎日の生活に取り入れて、肌の保湿に役立ててみてはいかがでしょうか。