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関節痛の予防・改善に役立つイソフラボン

多くの健康効果があるイソフラボンは、関節痛にも効果的です。
イソフラボンには、関節の軟骨の生成を促進する効果や炎症を抑制する効果があり、関節痛の予防・改善に役立ちます。また、女性ホルモンの働きを補助する作用があるため、女性ホルモンの減少によって起こる更年期以降の関節痛に対して特に効果的です。

軟骨の生成を促進して関節痛を防ぐ

イソフラボンには関節の軟骨の生成を促進する作用があり、関節痛の予防・改善に役立ちます。

・軟骨の損傷が関節痛を引き起こす
関節痛の原因で最も多いのが、軟骨の損傷による関節の炎症です。関節は、骨と骨の間にある軟骨がクッションになって滑らかに動くようにできています。軟骨が加齢や過度な負担によってすり減ると、クッション機能が弱まって衝撃が吸収されなくなり、関節の炎症と強い痛みが発生します。

・イソフラボンは軟骨の生成を促進する
イソフラボンにはコラーゲンとヒアルロン酸の生成を促進する作用があり、軟骨の形成を補助します。
コラーゲンはタンパク質の一種で、軟骨の約50%はコラーゲンでできています。ヒアルロン酸は関節や関節液に多く含まれている物質で、関節の動きを滑らかにする役割があります。
イソフラボンは、コラーゲンとヒアルロン酸を増加させて軟骨の生成を促進し、関節痛の予防・改善に役立ちます。

関節の炎症を抑制する

関節痛は、関節に炎症が起こることで発生します。イソフラボンには炎症を抑制する高い効果があり、関節痛を緩和します。

・イソフラボンには抗炎症作用がある
イソフラボンには炎症を抑制する作用があることが、研究で確認されています。

炎症の原因物質のひとつに「TNF-α」があります。TNF-αは「腫瘍壊死因子」と呼ばれ、腫瘍化した細胞を処理する働きがあります。しかし、体内で過剰になると健康な細胞にも攻撃を加えてしまい、炎症の原因になります。

イソフラボンにTNF-αの産生を抑制する作用があることが、実験で確認されています。
イソフラボンは、炎症の原因物質を減らして関節痛の症状を緩和します。

・活性酸素を中和して炎症を抑制する
炎症を悪化させる物質のひとつに、活性酸素があります。活性酸素は、ほかの物質を酸化する力が非常に強い物質で、日々の呼吸によって体内で発生します。活性酸素は身体に不可欠な物質ですが、体内で過剰になると健康な細胞にも酸化ストレスを与えてしまい、炎症を悪化させます。

イソフラボンは、活性酸素を中和する抗酸化作用があることで知られるポリフェノールの一種です。イソフラボンには体内の活性酸素を減少させる高い効果があり、過剰な活性酸素による関節炎の悪化を防ぎます。

血行を促進して関節痛を緩和する

関節痛の予防・改善には、関節の血行を促進することがとても重要です。
血行が悪化すると筋肉が冷えて硬くなり、関節に大きな負担がかかります。また、疲労物質の排泄がうまく行われなくなり、痛みの原因になります。さらに、血行が悪化すると軟骨の新陳代謝が滞り、軟骨の損傷による関節痛が起こりやすくなります。

イソフラボンには、血液を固まりにくくする効果や血液中の脂質を減少させる効果があり、血行を促進する高い効果があります。
イソフラボンは、関節の血行を促進して関節痛の予防・改善に役立ちます。

イソフラボンの血行促進効果について詳しくはこちら＞＞

更年期以降の関節痛に対して特に効果的

関節痛は、更年期以降の女性に多くみられる症状です。イソフラボンは、更年期以降の関節痛の予防・改善に特に効果的です。

・エストロゲンの減少が関節痛を引き起こす
更年期には、女性ホルモンのエストロゲンの分泌量が急激に減少します。
エストロゲンには、軟骨の形成に重要なコラーゲンとヒアルロン酸の生成を促進する作用があります。そのため、更年期以降は軟骨の新陳代謝が悪化して関節痛が起こりやすくなります。

・イソフラボンはエストロゲンの作用を補助する
イソフラボンの分子構造はエストロゲンとよく似ており、イソフラボンは体内でエストロゲンと似た働きをします。その作用は「エストロゲン様作用」と呼ばれます。
イソフラボンは、更年期以降に減少したエストロゲンの作用を補助して軟骨の生成を促進し、更年期以降に起こる関節痛の予防・改善に役立ちます。