ヒアルロン酸の生成を促進するイソフラボン
イソフラボンには、ヒアルロン酸の生成を促進する作用があります。ヒアルロン酸は肌に水分を保持する働きがあり、肌に潤いを与える美肌に重要な成分です。イソフラボンは、飲用しても肌に塗ってもヒアルロン酸の増加に役立ちます。
また、ヒアルロン酸を増やすイソフラボンの効果は、美容だけでなく健康にも効果的です。
ヒアルロン酸は肌の潤いに重要な成分
ヒアルロン酸は、肌に水分を保持する役割のある物質です。
ヒアルロン酸はムコ多糖類と呼ばれるネバネバした物質で、高い保水力があります。ヒアルロン酸1gで、6リットルもの水分を保持することができます。
・年齢とともに減少してしまう
ヒアルロン酸は肌の潤いに重要な物質ですが、年齢とともに減少してしまいます。ヒアルロン酸の減少は20歳頃から始まり、40歳代から減少スピードが速まります。60歳代になると、体内のヒアルロン酸は20歳代の半分以下にまで低下します。
老化による肌の水分量の低下を抑制するためには、体内のヒアルロン酸を増やすことが大切です。
・関節や目の健康維持にも重要
ヒアルロン酸は肌だけでなく、目や関節にも多く存在しています。
ヒアルロン酸には、目の形を維持する役割や網膜への衝撃を和らげる役割があり、目の健康維持に不可欠な成分です。また、関節の動きを滑らかにする働きもあります。
イソフラボンはエストロゲン様作用によってヒアルロン酸を増やす
女性ホルモンのエストロゲンには、ヒアルロン酸の生成を促進する作用があります。
イソフラボンは、エストロゲンと似た分子構造をしています。そのため、イソフラボンにはエストロゲンと似た生理作用があり、エストロゲンの働きを補助します。その作用は「エストロゲン様作用」と呼ばれます。
イソフラボンは、エストロゲンの働きを補助してヒアルロン酸の生成を促進し、潤いのある肌の形成に役立ちます。
肌に潤いを与える効果が実験で確認されている
イソフラボンは、ヒアルロン酸を増やして肌に潤いを与えます。その効果は実験でも確認されています。
閉経後の女性を対象としてイソフラボンを6週間摂取させたところ、イソフラボンを摂取しなかったグループに比べて肌の水分量が増加したことが報告されています。
また、ヒアルロン酸の生成を促進するイソフラボンの効果は、マウスを使った複数の実験やヒト由来の培養細胞を使った実験でも確認されています。
イソフラボンは肌に塗っても保湿に役立つ
イソフラボンは飲用だけでなく、肌に塗っても肌の保湿に効果的です。
イソフラボンを人間の皮膚に塗布する実験を行ったところ、イソフラボンを塗布しなかった場合と比べて、肌の角質層の水分量が増加したことが報告されています。
また、ラットを使った実験により、皮膚に塗布するとヒアルロン酸の生成が促進されることが確認されています。
イソフラボンは、飲用しても肌に塗ってもヒアルロン酸の増加に役立ち、肌に潤いを与えます。
ヒアルロン酸の増加による健康効果
イソフラボンによるヒアルロン酸の増加は、美容だけでなく健康にもプラスの影響をもたらします。
関節痛の予防・改善
ヒアルロン酸は、関節の軟骨や関節液に多く含まれており、関節のスムーズな動きに欠かせない成分です。ヒアルロン酸は、関節痛の治療にも利用されています。
イソフラボンは、ヒアルロン酸の生成を促進することで関節痛の予防・改善に役立ちます。
目の健康維持に役立つ
ヒアルロン酸には水分を保持する高い効果があり、目の水分保持に重要な役割を果たしています。ヒアルロン酸は、ドライアイの治療のための点眼薬にも利用されている成分です。
眼球の硝子体の99%は水分でできており、ヒアルロン酸には水分を保持して硝子体の形を維持する働きがあります。また、網膜への衝撃を和らげる働きもあり、目の正常な機能に欠かせません。
イソフラボンは、ヒアルロン酸の生成を促進することで目の健康維持にも役立ちます。
免疫力の向上
ヒアルロン酸は、皮膚の健康維持に欠かせない物質です。
ヒアルロン酸が不足すると皮膚の水分量が減少して肌荒れが起こり、皮膚のバリア機能が低下します。その結果、体内に病原菌やウイルスが侵入しやすくなり、免疫力が低下します。
イソフラボンは、ヒアルロン酸の生成を促進して皮膚を健康に保ち、身体の免疫力を高めます。
ヒアルロン酸を増加させるイソフラボンの効果は、肌の潤いだけでなく身体の健康維持にもとても効果的です。
イソフラボンを毎日の生活に取り入れて、潤いのある肌の形成と健康維持に役立ててみることをおすすめします。