皮脂を抑えて美肌に役立つイソフラボン
イソフラボンには、皮脂の過剰分泌を防ぐ高い効果があります。イソフラボンには、女性ホルモンの働きを補助して皮脂を減少させる効果があるほか、血液中の脂質を減らす効果やストレスを軽減する効果などの、皮脂の抑制に役立つさまざまな効果があります。
イソフラボンは、皮脂の過剰分泌による肌荒れやニキビを防いで、美しい肌の形成に役立ちます。
エストロゲン様作用が皮脂を抑制する
女性ホルモンのエストロゲンには、皮脂を抑制する作用があります。イソフラボンにはエストロゲンと似た生理作用があり、皮脂の過剰分泌による肌トラブルを防ぎます。
・エストロゲンは皮脂を抑える
女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロンの2種類があります。
エストロゲンには皮脂の過剰な分泌を抑える作用があり、エストロゲンの分泌量が多い時期は肌の調子がよくなります。それに対してプロゲステロンには、皮脂の分泌を促進する作用があります。
・イソフラボンにはエストロゲン様作用がある
イソフラボンの分子構造はエストロゲンとよく似ており、体内でエストロゲンと似た働きをします。その働きは「エストロゲン様作用」と呼ばれます。イソフラボンはエストロゲン様作用によってエストロゲンの働きを補助し、皮脂の過剰分泌を防ぎます。
血液中の脂質を減らして皮脂を抑える
イソフラボンには血液中の脂質を減少させる効果があり、皮脂の分泌を抑制します。
・エストロゲン様作用が脂質を減らす
女性ホルモンのエストロゲンには、LDL受容体と呼ばれる脂質の輸送を制御するタンパク質の働きを活発にして、皮脂の代謝を促進する作用があります。また、血液中の余分な脂質を肝臓に運ぶ善玉コレステロールを増やす作用があります。
イソフラボンにはエストロゲン様作用があり、こうしたエストロゲンの働きを補助して血液中の脂質を減少させます。
・イソフラボンはアディポネクチンを増やす
脂質の代謝に重要なホルモンにアディポネクチンがあります。アディポネクチンは脂肪細胞から分泌されるホルモンの一種で、「やせホルモン」とも呼ばれます。
アディポネクチンは、肥満による脂肪の増加や脂肪組織の炎症によって分泌量が低下します。
イソフラボンには脂質の代謝を促進する作用や炎症を抑制する作用があり、アディポネクチンの分泌量低下を防ぎます。中部大学の研究においても、イソフラボンにアディポネクチンの分泌を補助する作用があることが確認されています。
イソフラボンはアディポネクチンの分泌量を増やして血液中の脂質を減少させ、皮脂の過剰分泌を防ぎます。
ストレスによる皮脂の増加を抑制する
イソフラボンには、皮脂の過剰分泌の原因となるストレスを軽減する効果もあります。
・ストレスは皮脂を増やす
ストレスを受けると自律神経の交感神経が刺激され、皮脂の分泌を促す男性ホルモンが増加します。
30代から40代の女性を対象とした実験において、被験者に精神的ストレスを与えたところ、顔の皮脂量が1.7倍に増加したことが報告されています。
皮脂の過剰分泌を抑制するためには、ストレスを軽減することが大切です。
・イソフラボンはストレスを軽減する
イソフラボンには、ストレスを軽減する高い効果があります。イソフラボンには神経を興奮させる物質の分泌を抑制する作用があり、ストレス時の交感神経の過度な興奮を抑えます。
イソフラボンのストレスに対する効果は実験でも確認されており、イソフラボンを多く含む豆乳を飲むとストレス軽減効果が得られることが報告されています。また、イソフラボンがストレス性胃潰瘍を抑制するという研究結果も報告されています。
イソフラボンにはストレスを軽減する高い効果があり、ストレスによる皮脂の過剰分泌を防ぎます。
睡眠を改善して皮脂の過剰分泌を防ぐ
睡眠不足の状態では、自律神経の交感神経が過度に活発になって皮脂が増加します。
東北大学の研究において、20-78歳の男女1,076人を対象としたアンケート調査が行われ、イソフラボンの摂取量と睡眠の関係が調査されました。その結果、イソフラボンの摂取量が多いと睡眠の質が高く、睡眠時間も適切であることが明らかになっています。
イソフラボンには睡眠の質を改善する効果があり、睡眠不足による皮脂の過剰分泌を防ぎます。
イソフラボンを配合した美容サプリや化粧品が販売されている
以上のように、イソフラボンには皮脂を抑制する高い効果があり、美肌にとても効果的です。
その効果を生かすために、イソフラボンを配合した美容サプリや化粧品が多数販売されています。
肌荒れやニキビに悩んでいる人は、そうしたイソフラボン配合の製品を利用して、皮脂の抑制に役立ててみることをおすすめします。