大豆を食べてイソフラボンを摂取
イソフラボンは大豆に多く含まれています。私たちの摂取しているイソフラボンは、ほとんどが大豆由来です。
大豆にはイソフラボンと相性の良い成分も豊富に含まれており、イソフラボンの効果を得るのに最適な食品です。
健康と美容に役立つイソフラボンを継続的に摂取するために、毎日の食事に大豆製品を多く取り入れることをおすすめします。
大豆にはイソフラボンが含まれている
イソフラボンは、マメ科の植物に含まれるポリフェノールです。大豆にはイソフラボンが豊富に含まれており、日常的に摂取されているイソフラボンのほとんどは大豆由来です。
・イソフラボンはとても貴重
厚生労働省の調査によれば、大豆100gに含まれているイソフラボンは140mg程度です。
比較的多くイソフラボンが含まれている大豆ですが、その割合はわずか0.14%です。イソフラボンは、とても貴重な物質です。
・胚芽に多く含まれている
イソフラボンには紫外線から新芽を守る働きがあり、成長すると芽になる「胚芽」の部分に多く含まれています。胚芽には、大豆全体に比べて約10倍高い比率でイソフラボンが含まれています。
大豆にはイソフラボンと相性の良い成分も含まれている
大豆には、イソフラボンと相性の良い成分が数多く含まれています。大豆は、イソフラボンの有効利用に非常に適した食品です。
・タンパク質
大豆は「畑の肉」とも呼ばれ、タンパク質が豊富です。タンパク質は身体の基礎となる栄養素であり、肌や髪の健康にも欠かせません。
イソフラボンとタンパク質を一緒に摂取すると、イソフラボンの健康効果と美容効果が効率的に発揮されます。
関連記事：イソフラボンとタンパク質を一緒に摂取
・食物繊維
大豆には食物繊維が豊富に含まれており、食物繊維には腸内環境を整える作用があります。
イソフラボンの吸収は腸内細菌の働きと深く関係しており、食物繊維によって腸内環境が改善されるとイソフラボンの体内への吸収率が高まります。
関連記事：イソフラボンと食物繊維の併用効果
・各種ミネラル
大豆には、カルシウム・マグネシウム・リン・カリウム・鉄・亜鉛などのミネラルも含まれています。特にカルシウム・マグネシウム・リンは骨をつくる重要な成分です。
イソフラボンには骨を丈夫にする作用があり、それらのミネラルと一緒に摂取すると効果がより一層高まります。
関連記事：骨粗しょう症の予防にイソフラボン
大豆の健康効果が研究で確認されている
大豆は、古くから健康に役立つ食品として知られており、現代の研究でもその健康効果が確認されています。
・生活習慣病の予防効果が確認されている
大豆製品の摂取量と生活習慣病の発症リスクの関係を調べた多くの研究報告があり、大豆を多く摂取していると脳梗塞や心筋梗塞による死亡リスクが低下することが確認されています。
また、納豆などの発酵大豆製品の摂取量が多いと高血圧になりにくいことや、閉経後の女性が多く大豆を摂取すると糖尿病の発症リスクが低下することが報告されています。
・がんの予防効果が期待されている
1990年代に、がんを予防するための「デザイナーフーズ計画」がアメリカで開始されました。この計画ではがん予防に効果があると考えられる食品が40種類ほど公開され、大豆はそのうちの最重要品目に含まれています。
また、数万人を対象とした大規模な調査によって、イソフラボンを多く摂取していると乳がん・前立腺がん・胃がん・肺がんなどの各種がんの発症リスクが低下することが確認されています。
イソフラボンの抗がん効果については未だ研究段階ですが、今後の更なる研究が期待されています。
以上のように、大豆を多く摂取していると重大な病気の発症リスクが抑制されることが報告されています。大豆は、積極的に摂取したい健康食品です。
大豆製品には多くの種類がある
大豆由来の製品には多くの種類があり、大豆は日本人にとって欠かすことのできない食品です。
大豆由来の主な食品には、豆腐・納豆・もやし・枝豆・豆乳・きな粉・湯葉・おから・油揚げ・厚揚げなどがあります。また、和食に欠かせない味噌や醤油も大豆からつくられます。
煮豆や炒り豆といった大豆そのものを毎日継続して食べるのはなかなか大変です。しかし、こうした多くの大豆製品を組み合わせれば、イソフラボンを毎日の食事から無理なく摂取できます。
イソフラボンが豊富な大豆を毎日摂取
イソフラボンは健康と美容に効果的ですが、短期間で体外に排出されてしまいます。イソフラボンの効果を効率的に得るには、毎日継続して摂取することが大切です。
大豆には、イソフラボンやイソフラボンと相性の良い成分が豊富に含まれており、毎日続けて摂取したい健康食品です。
煮豆・豆腐・納豆をはじめとした大豆製品を毎日の食事に積極的に取り入れて、健康と美容に役立てることをおすすめします。
