生理不順の改善に役立つイソフラボン
女性の健康に役立つことで知られるイソフラボンは、生理不順の改善にも効果的です。
生理不順は主にホルモンバランスの乱れによって発生し、イソフラボンにはホルモンバランスを整える高い効果があります。また、血行促進効果やストレス軽減効果などの、生理不順の改善に役立つさまざまな効果があります。
ホルモンバランスを整えて生理不順を改善する
正常な生理周期は、女性ホルモンが正常に分泌されることで成立します。
イソフラボンには、生理不順の原因となるホルモンバランスの乱れを抑制する効果があります。
イソフラボンの分子構造は女性ホルモンのエストロゲンとよく似ており、体内でエストロゲンと似た働きをします。その作用は「エストロゲン様作用」と呼ばれます。
また、イソフラボンにはエストロゲンの働きを強めるだけでなく、エストロゲンが過剰な場合はその働きを抑制する作用もあります。そのため、イソフラボンを摂取するとエストロゲンの作用の強さが正常な範囲に保たれます。
イソフラボンはホルモンバランスを正常に保ち、生理不順の改善に役立ちます。
ホルモンバランスを整えるイソフラボンの効果について詳しくはこちら>>
血行を促進して身体の冷えを防ぐ
生理不順の主要な原因のひとつに、身体の冷えがあります。イソフラボンには身体の冷えを改善する効果があり、生理不順の予防・改善に役立ちます。
・身体の冷えは生理不順を引き起こす
人間の身体は、深部体温が37℃程度で正常に機能します。体温が低下すると卵巣の機能も低下して女性ホルモンの分泌に異常が生じ、生理不順の原因になります。また、身体が冷えると体温を保つために月経を止めようとする機能が働き、生理不順が起こりやすくなります。
生理不順を改善するためには、身体を温めることが大切です。
・イソフラボンは身体の冷えを防ぐ
イソフラボンには血行を促進する高い効果があり、身体の冷えの改善にとても効果的です。
血行が促進されると、内臓の機能が活発になって体温が上昇します。イソフラボンは血行を促進して身体を温め、生理不順の予防・改善に役立ちます。
生理不順の原因となるストレスを軽減する
ストレスは、生理不順の主要な原因のひとつです。イソフラボンにはストレスを軽減する効果があり、ストレスによる生理不順を防ぎます。
・ストレスは生理不順を引き起こす
強いストレスを感じると、身体の機能を調整している自律神経のバランスが乱れます。自律神経はホルモンの分泌に深く関係しており、自律神経のバランスが乱れるとホルモンバランスも乱れます。
また、ストレスは血管を収縮させるため、血行が悪化して身体の冷えが起こりやすくなります。
・イソフラボンはストレスを軽減する
イソフラボンにはストレス対処に役立つホルモンの分泌を促進する効果があり、ストレス軽減にとても効果的です。ストレスを軽減するイソフラボンの効果は、実験でも確認されています。
イソフラボンは、ストレスによる自律神経の乱れや血行不良を抑制して、生理不順の予防・改善に役立ちます。
ストレスを軽減するイソフラボンの効果について詳しくはこちら>>
質の良い睡眠を促す
生理不順を改善するには、十分な睡眠をとることがとても重要です。
睡眠不足の状態では自律神経が乱れやすくなり、ホルモンの分泌異常が起こるリスクが高まります。また、睡眠不足の状態では血管が収縮して血行不良が起こりやすくなり、身体の冷えによる生理不順の原因になります。
イソフラボンには睡眠の質を高める効果があることが、研究で確認されています。
日常生活でイソフラボンの摂取量が多いほど睡眠の質が高いことが、東北大学の研究で明らかになっています。また、閉経後の女性を対象とした複数の実験で、睡眠障害を改善するイソフラボンの効果が確認されています。
イソフラボンには質の良い睡眠を促す効果があり、生理不順の原因となる睡眠不足を防ぎます。
イソフラボンは適量を継続的に摂取することが大切
以上のように、イソフラボンには生理不順の改善に役立つ多くの効果があります。
ただし、イソフラボンは多く摂取すればよいというものではありません。
イソフラボンにはエストロゲンに似た生理作用があるため、あまりに大量に摂取するとエストロゲンが過剰に分泌されていると身体が勘違いして、かえって生理周期に悪影響が及ぶ可能性も指摘されています。
大豆イソフラボンの総摂取量の上限は1日あたり70-75mg、特定保健用食品(トクホ)で追加摂取する場合の上限は1日あたり30mgとされています。
イソフラボンは、適量を継続的に摂取することが大切です。
生理不順に悩んでいる人は、イソフラボンを毎日の生活に取り入れてみることをおすすめします。