油揚げでイソフラボンを美味しく摂取
イソフラボンを豊富に含む食品のひとつに、油揚げがあります。
油揚げにはイソフラボンと相性の良い成分も含まれており、イソフラボンの摂取に適した食品です。また、油揚げは幅広い料理に利用できるため、イソフラボンを飽きずに美味しく摂取できます。
油揚げにはイソフラボンが豊富に含まれている
イソフラボンは、大豆などのマメ科の植物に含まれているポリフェノールです。
油揚げは豆腐からつくられており、大豆イソフラボンが豊富に含まれています。
油揚げに含まれているイソフラボンの量は製品によってやや差があり、厚生労働省の調査によれば、油揚げには100gあたり28.8mg-53.4mgのイソフラボンが含まれています。
大豆食品メーカーの調査では、油揚げ1枚(30g)に約12mgのイソフラボンが含まれていると報告されています。
油揚げは製造の過程で水分が抜けるため、豆腐よりもイソフラボンの量が多めです。
厚い豆腐を揚げたものは「厚揚げ」と呼ばれます。
厚揚げには100gあたり約37mgのイソフラボンが含まれています。
油揚げは豆腐を油で揚げたもの
油揚げは、薄切りにした豆腐を油で揚げたものです。
油揚げは出汁を吸い込みやすく、さまざまな味付けによくあいます。袋状なのでほかの食材を包むこともでき、料理の材料として広く利用されています。
油揚げはイソフラボンの摂取に適している
油揚げは、イソフラボンの有効利用と継続的な摂取に適した食品です。
イソフラボンと相性の良い成分が含まれている
油揚げには、一緒に摂取するとイソフラボンの健康効果や美容効果が高まる成分が含まれています。
・タンパク質
油揚げには、タンパク質が豊富に含まれています。
タンパク質は身体の基礎となる成分であり、健康な肌・髪・骨の形成に深く関係しています。
タンパク質とイソフラボンを一緒に摂取すると、イソフラボンの美肌効果や美髪効果、骨を丈夫にする効果がより一層高まります。
タンパク質とイソフラボンを一緒に摂取できる油揚げは、イソフラボンの効果を効率的に得られる優れた食品です。
関連記事:イソフラボンとタンパク質を一緒に摂取
・各種ミネラル
油揚げには、カルシウム・マグネシウム・リン・カリウム・鉄・亜鉛などのミネラルが豊富に含まれています。これらは身体に不可欠な成分であり、イソフラボンと一緒に摂取すると健康効果が高まります。
特にカルシウム・マグネシウム・リンは、骨の材料となる成分です。イソフラボンには骨の形成を促進する効果があり、これらと一緒に摂取すると骨が丈夫になります。
関連記事:骨粗しょう症の予防にイソフラボン
幅広い料理に使用されるため飽きずにイソフラボンを摂取できる
イソフラボンの摂取に大豆製品が良いとわかっていても、単独の料理を長く食べ続けると飽きてしまいます。
油揚げは数多くの料理に使用され、さまざまな味付けによくあいます。料理法や味付けを工夫すれば、油揚げは毎日摂取しても飽きのこない食品です。油揚げを毎日の食事に取り入れることで、イソフラボンを継続的に摂取できます。
油揚げの代表的な利用法には、以下のようなものがあります。
・いなり寿司
・味噌汁の具
・煮物
・そばやうどんの具材
・おでん
・炊き込みご飯
・サラダや和え物の具材
健康と美容に役立つイソフラボンを継続的に摂取するために、こうした油揚げを使った料理を毎日の食事に取り入れることをおすすめします。
油揚げを使った料理でイソフラボンを積極的に摂取
日本人の多くは、日常生活で少量しかイソフラボンを摂取できていません。
健康増進のためには、毎日の食事に油揚げなどの大豆製品を積極的に取り入れることが大切です。
・多くの日本人はあまりイソフラボンを摂取できていない
イソフラボンの安全な摂取目安量の上限値は1日あたり70-75mgとされており、多くの大豆製品メーカーはこの数値に近い量のイソフラボンを摂取するよう推奨しています。
しかし、日本人の多くはイソフラボンを十分に摂取できていません。国民栄養調査によれば、日本人の約半数のイソフラボン摂取量は1日あたり18mg未満です。
・油揚げなどの大豆製品を積極的に摂取
油揚げ1枚には約12mgのイソフラボンが含まれています。また、厚揚げであれば100gあたり約37mgのイソフラボンを摂取できます。
油揚げだけで十分な量のイソフラボンを毎日摂取するのは難しいですが、油揚げを含めた大豆製品の摂取を意識することで、より多くのイソフラボンを身体に補うことができます。
油揚げにはイソフラボンが豊富に含まれており、幅広い料理に利用できる優れた食材です。
油揚げを使った料理を毎日の食事に取り入れて、美容と健康に役立てることをおすすめします。