イソフラボンとカフェインの併用効果
イソフラボンとの相乗効果が期待できる成分に、コーヒーなどに含まれているカフェインがあります。イソフラボンとカフェインを併用すると、ダイエット効果や血行促進効果などが期待できます。ただし、両者の過剰摂取には注意する必要があります。
イソフラボンとカフェインの併用で高まる効果
カフェインはコーヒー・紅茶・緑茶などに多く含まれており、眠気を覚ます効果があることで知られています。カフェインにはそれ以外にも多くの健康効果があり、イソフラボンと併用するとそうした健康効果がより一層高まります。
ダイエット効果
カフェインに脂肪の燃焼を促進する作用があることが、研究で確認されています。カフェインには、熱をつくりだす働きのある褐色脂肪細胞の働きを活性化させる作用があり、脂肪の燃焼を促進してダイエットに役立ちます。
イソフラボンにも脂肪の代謝を促進する効果があり、体脂肪の減少にとても効果的です。
両者を一緒に摂取すると、高いダイエット効果が得られます。
血行促進効果
カフェインには毛細血管を拡張する作用があり、手足の血行を促進します。カフェインには脂肪の燃焼を促進して熱エネルギーを増加させる働きもあるため、冷え性の改善に効果的とされています。
イソフラボンには血液中のコレステロールを減少させる作用があり、血液をサラサラにして血行を促進します。
両者を一緒に摂取すると、血行促進効果がより一層高まります。両者の併用は、血行不良による冷え性や便秘の予防・改善に効果的です。
アルツハイマー病の予防効果
カフェインとイソフラボンには、ともにアルツハイマー病を予防する効果があります。
・カフェインは異常なタンパク質の脳への蓄積を抑制する
アルツハイマー病は脳が萎縮する進行性の疾患です。脳にアミロイドβと呼ばれる異常なタンパク質が蓄積して、神経細胞が死滅することが原因と考えられています。
アルツハイマー病を誘発させたラットにカフェインを4週間摂取させたところ、カフェインを投与しなかったラットに比べて、アミロイドβが4-5割減少したことが報告されています。
カフェインは、アルツハイマー病の予防にとても効果的です。
・イソフラボンはアルツハイマー病の予防に効果的
イソフラボンにも、アミロイドβの脳への蓄積を抑制してアルツハイマー病を予防する効果があります。イソフラボンには、アルツハイマー病を進行させる活性酸素を中和する作用や、脳の炎症を抑制して神経細胞を守る作用もあります。
イソフラボンとカフェインを摂取すると、高いアルツハイマー病の予防効果が期待できます。
アルツハイマー病の予防に役立つイソフラボンの効果について詳しくはこちら>>
過剰摂取には気をつける
高い健康効果のあるイソフラボンとカフェインですが、過剰に摂取すると健康に悪影響が及ぶ場合があります。
・カフェインの過剰摂取に注意
カフェインには中枢神経を刺激する作用があるため、過剰に摂取すると、めまい・心拍数の増加・不眠・精神不安・下痢・吐き気などの健康被害が起こる場合があります。
一般的に、コーヒーは1日に3-4杯程度に抑えるべきといわれています。カフェインには軽い依存性があるため、摂取量が増えないよう注意しましょう。
また、カフェインは近年人気が高まっているエナジードリンクにも多く含まれています。コーヒーだけでなく、エナジードリンクの飲みすぎにも注意が必要です。
・イソフラボンの過剰摂取はホルモンバランスを乱す
イソフラボンの分子構造は女性ホルモンのエストロゲンと非常によく似ており、体内でエストロゲンと似た生理作用を発揮します。そのため、イソフラボンを過剰に摂取すると、ホルモンバランスの乱れによる健康被害が起こる場合があります。
通常の食事からイソフラボンを摂取する場合は過剰摂取になることはほぼありませんが、成分が濃縮されたサプリメントを使用する際には注意が必要です。
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イソフラボンとカフェインの健康効果を得るためには、過剰摂取に気をつけることが大切です。
豆乳コーヒーはイソフラボンとカフェインを一緒に摂取できる
イソフラボンとカフェインを一緒に摂取できる飲み物に、豆乳コーヒーがあります。豆乳コーヒーは「ソイラテ」とも呼ばれ、コーヒーショップでも人気のある飲み物です。
豆乳コーヒーは自宅でも簡単につくることができるほか、パック入りの商品やお湯を注ぐだけの製品も販売されています。
豆乳コーヒーでイソフラボンとカフェインを美味しく摂取して、健康維持に役立ててみてはいかがでしょうか。