豆乳はイソフラボンを豊富に含む
イソフラボンの摂取に適した食品のひとつに、豆乳があります。
豆乳は大豆が原料であり、イソフラボンが豊富に含まれています。また、豆乳にはイソフラボン以外の栄養素も数多く含まれており、身体の健康と美容にとても効果的な飲み物です。
豆乳にはイソフラボンが豊富に含まれている
イソフラボンは、大豆などのマメ科の植物に含まれているポリフェノールです。
大豆からつくられる豆乳には、イソフラボンが豊富に含まれています。
豆乳のイソフラボン含有量は、100mlあたり20mg程度です。市販の豆乳は1パック200mlの製品が多いため、1パックで40mg程度のイソフラボンを摂取できます。
ただし、豆乳のイソフラボン含有量には製品によって大きな差があります。
厚生労働省が豆乳のイソフラボン含有量を調査したところ、100mlあたり7.6mgから59.4mgまで大きな幅があったことが報告されています。
イソフラボンの摂取が目的で豆乳を購入する場合は、製品に記載されているイソフラボンの含有量をチェックしてから購入するようにしましょう。
豆乳を摂取するメリット
身体に役立つ栄養素が豊富に含まれている
豆乳には、イソフラボン以外にも健康と美容に役立つ成分が豊富に含まれています。
主な健康成分には、タンパク質の材料となるアミノ酸、コレステロールを抑制する大豆サポニン、脳細胞の働きを活性化させるレシチン、便秘予防に役立つオリゴ糖などがあります。
また、エネルギー産生に不可欠なビタミンB群や、「若返りのビタミン」と呼ばれるビタミンEといったビタミンも豊富です。
さらに、カリウム・マグネシウム・カルシウムといった身体に不可欠なミネラルも含まれています。
こうした豊富な栄養素を手軽に摂取できる豆乳は、非常に優れた健康飲料です。
多くの健康効果や美容効果がある
豊富な栄養素を含む豆乳には、数多くの健康効果と美容効果があります。
豆乳の主な効果には、以下のようなものがあります。
・美肌効果
・美髪効果
・ダイエット効果
・血圧の抑制
・動脈硬化の予防
・更年期障害の症状改善
・骨粗しょう症の予防
こうした効果を得たい場合は、豆乳を毎日の生活に取り入れてみることをおすすめします。
豆乳の過剰摂取は避ける
イソフラボンは健康と美容に効果的な成分ですが、過剰摂取によって健康に悪影響が及んだ事例が報告されています。過度に心配する必要はありませんが、大量の豆乳を継続的に飲むのは控えるようにしましょう。
・過剰摂取によって健康被害が起こった事例が報告されている
イソフラボンのサプリなどを大量に摂取した結果、胃腸の不調やホルモンバランスの乱れなどの健康被害が起こった事例が報告されています。
また、豆乳を数年間毎日水のように摂取した結果、男性の身体が女性化した中国の事例が1件報告されています。
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・安全な摂取目安量の上限値が定められている
そうした過剰摂取による健康被害を防ぐために、食品のリスク評価を行う食品安全委員会は、イソフラボンの安全な摂取目安量の上限値を定めています。
食品安全委員会が定める摂取目安量の上限値は、1日あたり70-75mgです。一般的な豆乳であれば、1-2パックで十分な量のイソフラボンを摂取することができます。
・過度に心配する必要はない
こうした摂取目安量は、主にサプリメントなどの濃縮物を摂取した際に過剰摂取が起こらないよう定められたものです。摂取目安量を定めた報告書でも、「通常の大豆食品の摂取について安全性が疑問視されたことはない」と強調されています。
業界団体である「日本豆乳協会・日本豆乳公正取引協議会」も、「一般的な推奨は1日あたり200mlを1-3本程度」としつつ、摂取上限については「特に制限はない」としています。
そのため、豆乳の過剰摂取を過度に心配する必要はありません。
ただし、長期間にわたって大量に飲むのは控えるようにしましょう。
豆乳は大豆からつくられる
豆乳は大豆の絞り汁です。大豆を水に浸してすりつぶし、さらに水を加えて煮詰めた汁を漉したものが豆乳です。
なお、豆乳をにがりなどの凝固剤で固めたものが豆腐であり、煮詰めた汁を漉して残った繊維質のものが「おから」です。
豆乳は世界中で摂取されており、特に中国や東南アジア諸国で多く飲まれています。
日本ではそうした国に比べれば一般的ではありませんが、健康に役立つ飲料として紙パックやプラスチックボトルに入った製品が数多く販売されています。
豆乳を継続的に摂取して健康増進
豆乳にはイソフラボンをはじめとした身体に役立つ栄養素が豊富に含まれており、健康と美容にとても効果的な飲料です。イソフラボンを継続的に摂取すると高い健康効果と美容効果が得られることが、多くの研究で報告されています。
イソフラボンを豊富に含む豆乳を、毎日の生活に取り入れてみることをおすすめします。