大豆の産地でイソフラボンを選ぶ
イソフラボンは大豆製品やサプリメントから摂取でき、大豆製品を選ぶ基準のひとつに大豆の産地があります。
国産大豆は安全性と品質の高さから人気があり、その中でも北海道産の大豆はイソフラボンの含有量が若干多いという研究報告があります。また、北海道産や福島県産の大豆の中には、イソフラボンの含有量が特に多い品種があります。
なお、イソフラボンサプリの原料はアメリカ産大豆が中心であり、基本的に大豆の産地で製品を選ぶことはできません。
安心して摂取できる国産大豆を選ぶ
国産大豆は、品質と安全性が高く人気があります。なるべく安全性の高い大豆製品を摂取したい場合は、国産大豆を使った製品を選ぶのがおすすめです。
国産大豆は遺伝子組み換えが行われていない
日本では、遺伝子組み換え作物の商業栽培が行われていません。食品に使用されている国産大豆はすべて非遺伝子組み換え大豆であり、遺伝子組み換え大豆が混入する心配もありません。そのため、遺伝子組み換え大豆に抵抗がある人でも安心して摂取できます。
北海道産はイソフラボン含有量が多い傾向がある
日本各地で生産された大豆のイソフラボン含有量を調べた研究が行われ、北海道産大豆には1gあたり1.2mg-3.0mg含まれていたのに対して、北海道産以外の国産大豆は1gあたり1.1mg-2.0mgであったことが報告されています。
また、大豆の種子が充実する時期に気温が下がると、イソフラボンの含有量が増えることが研究で確認されています。
微妙な差ではありますが、こうした研究によれば北海道産の大豆にはイソフラボンが多めに含まれています。イソフラボンが豊富な大豆製品を摂取したい場合は、北海道産のものを選ぶのもひとつの手です。
イソフラボン含有量の多い品種がある
イソフラボン含有量が多い品種を栽培している産地もあります。
イソフラボンが多い品種として有名なのが、北海道産の「ゆきぴりか」です。
ゆきぴりかは通常の大豆よりも1.5倍程度イソフラボンの含有量が多く、ゆきぴりかだけを使用した豆乳飲料やきな粉などの大豆製品も販売されています。
福島県で生産されている「ふくいぶき」も、イソフラボンの含有量が多い品種です。ふくいぶきはゆきぴりかほど生産量が多くありませんが、ふくいぶきを使った大豆製品が通販で購入可能です。
イソフラボンが多く含まれている大豆製品を摂取したい場合は、これらの大豆を使ったものを選んでみてはいかがでしょうか。
食品に使われる輸入大豆はアメリカ産・カナダ産が多い
国産大豆は高い人気がありますが、その生産量は限られています。大豆の国内自給率は約7%であり、製油用などを除いた食品用大豆の自給率に限っても25%程度です。
日本で消費される大豆の93%は輸入大豆であり、そのうちの7割をアメリカ産が占めています。輸入大豆の多くは製油用に使用されていますが、アメリカ産やカナダ産は食品用としても広く利用されています。
イソフラボンサプリの原料はアメリカ産大豆が中心
国産大豆のほぼすべては豆腐・納豆・煮豆などの食品用に使用されており、イソフラボンサプリには基本的に使用されていません。また、日本に輸入されている大豆の約7割はアメリカ産です。
イソフラボンサプリの多くはアメリカ産大豆を使用して製造されています。産地の表示もないため、大豆の産地でイソフラボンサプリを選ぶことはできません。
・アメリカで生産される大豆の多くは遺伝子組み換え大豆
アメリカで生産されている大豆の約94%は遺伝子組み換え大豆です。アメリカから日本に輸入されている大豆にも、遺伝子組み換え大豆が多く含まれています。
イソフラボンサプリの主な原料はアメリカ産大豆であり、遺伝子組み換え大豆を使用した製品が多く販売されています。
・遺伝子組み換え大豆を避けたい場合は製品の表示を確認
遺伝子組み換え大豆を使ったイソフラボンサプリを避けたい場合は、製品に「遺伝子組み換え大豆は使用しておりません」といった表示のある製品を選ぶようにしましょう。
そうした製品にも輸入大豆が使用されていますが、生産・流通・加工の各段階で遺伝子組み換え大豆の混入が起こらないよう管理し、そのことが書類で証明されている場合しか「遺伝子組み換えでない」といった表示は使用できません。
イソフラボンサプリは大豆の産地で製品を選ぶことはできませんが、遺伝子組み換え大豆を避けることは可能です。遺伝子組み換え大豆に抵抗がある場合は、製品表示をよく確認するようにしましょう。
