枝豆にはイソフラボンが含まれている
イソフラボンの摂取に適した食品のひとつに、枝豆があります。
枝豆には、イソフラボンと相性の良いビタミンCや食物繊維などの栄養素が豊富に含まれています。枝豆は、美味しいだけでなく健康と美容にも役立つ優れた食品です。
枝豆にはイソフラボンが含まれている
イソフラボンは大豆などのマメ科の植物に含まれるポリフェノールであり、枝豆にもイソフラボンが含まれています。
枝豆に含まれるイソフラボンは、品種によって差がありますが、100gあたり30-40mg程度です。イソフラボンの安全な摂取量の上限値は70-75mgとされており、枝豆200g程度で十分な量のイソフラボンを摂取できます。
枝豆には水分が多く含まれており、大豆の成熟過程でイソフラボンが増えるため、大豆に比べると100gあたりの含有量は少なめです。大豆のイソフラボン含有量は、100gあたり140mg程度です。
枝豆にはイソフラボンと相性の良い成分が含まれている
枝豆には、イソフラボンと相性の良い栄養素が豊富に含まれています。
枝豆は、イソフラボンの有効利用に適した食品です。
・ビタミンC
枝豆には、大豆に含まれていないビタミンCが含まれています。しかも、枝豆のビタミンCには加熱しても壊れにくいという特徴があります。
ビタミンCは美容に効果的なビタミンとして知られており、免疫力の向上効果やストレス軽減効果もあります。ビタミンCはイソフラボンと相性が良く、一緒に摂取するとイソフラボンの健康効果と美容効果がより一層高まります。
関連記事:相性の良いイソフラボンとビタミンC
・食物繊維
枝豆には、イソフラボンと相性の良い食物繊維が豊富に含まれています。
食物繊維は腸の善玉菌の食料になり、善玉菌を増やして腸内環境を改善します。
イソフラボンは、糖が付属したグリコシド型と呼ばれる状態で大豆に含まれています。グリコシド型イソフラボンは分子量が大きく、腸内細菌の働きによって代謝されないと体内に吸収されません。
食物繊維によって腸内環境が改善されると、腸内細菌の働きが活発になってイソフラボンの代謝が促進され、吸収率が高まります。
枝豆にはイソフラボンと食物繊維が両方含まれており、イソフラボンの有効利用に適した食品です。
関連記事:イソフラボンと食物繊維の併用効果
・タンパク質
大豆は「畑の肉」と呼ばれ、枝豆にもタンパク質が豊富に含まれています。タンパク質は身体をつくる基本的な栄養素で、肌や髪の健康維持にも欠かせません。
タンパク質と一緒に摂取すると、イソフラボンの美肌効果や美髪効果が効率的に発揮されます。
関連記事:イソフラボンとタンパク質を一緒に摂取
・ミネラル
枝豆には、カリウム・カルシウム・マグネシウム・リン・鉄・亜鉛などが含まれており、ミネラルの摂取にも適しています。
特にカルシウム・マグネシウム・リンは、骨の材料になるミネラルです。イソフラボンには骨の形成を補助する作用があり、これらと一緒に摂取すると丈夫な骨の形成が促進されます。
関連記事:骨粗しょう症の予防にイソフラボン
・ビタミンK2
枝豆にはビタミンK2が含まれています。ビタミンK2は納豆に多く含まれていることで知られ、丈夫な骨の形成に欠かせません。イソフラボンとビタミンK2を一緒に摂取すると、骨が丈夫になります。
関連記事:イソフラボンとビタミンK2の相乗効果
枝豆は未成熟な大豆
枝豆は、未成熟で青い状態の大豆です。
枝豆という植物があるわけではなく、大豆とは収穫時期や調理法が異なるだけです。
・枝豆専用の品種がある
ただし、現在枝豆として消費されているのは、枝豆として食べるのに適した専用の品種です。枝豆向きの品種を成熟させて大豆として利用したり、豆腐用の大豆を枝豆として食べたりすることはあまりありません。
枝豆用大豆の品種は数多くあり、代表的なものには「錦秋(きんしゅう)」や「サッポロミドリ」などがあります。
・塩茹でが主な食べ方
枝豆は、塩茹でして食べるのが典型的な食べ方です。古くは枝つきの状態で茹でたものが売られており、そこから「枝豆」という名前がつけられました。
塩茹でだけでなく、鞘から豆を取り出して料理に使用したり、焼いて食べたりする利用法も一般的です。
また、茹でた枝豆を潰してペースト状にしたものは「ずんだ」と呼ばれ、宮城県や山形県などの東北地方の郷土料理として有名です。
そのほか、スナック菓子の材料などにも広く利用されています。
枝豆からイソフラボンを美味しく摂取
以上のように、枝豆はイソフラボンを豊富に含むとともに、イソフラボンと相性の良い成分も一緒に摂取できる優れた食品です。
枝豆はおつまみや料理の素材として人気がありますが、健康と美容にもとても効果的です。
現在は冷凍した枝豆も多数販売されており、季節を問わず枝豆を味わうことができます。
美味しい枝豆からイソフラボンを摂取して、健康と美容に役立ててみることをおすすめします。