イソフラボンのダイエット効果

イソフラボンは、ダイエットにとても効果的です。イソフラボンには脂質の代謝を促進する効果があるほか、身体の代謝エネルギーの向上に役立つさまざまな効果があり、体脂肪を減少させます。

脂質の代謝を促進する女性ホルモンの働きを補助する

女性ホルモンのエストロゲンには、LDL受容体と呼ばれる脂質の輸送を制御するタンパク質の働きを活発にして、脂質の代謝を促進する作用があります。
イソフラボンの分子構造はエストロゲンとよく似ており、体内でエストロゲンと同じような働きをします。イソフラボンは、脂質の代謝を促進するエストロゲンの働きを補助して体内の脂質を減少させます。

「やせホルモン」を増加させる

体脂肪の減少に役立つホルモンに、アディポネクチンがあります。アディポネクチンは脂肪細胞から分泌されるホルモンで、脂肪を燃焼させる作用があります。アディポネクチンはその作用から「やせホルモン」とも呼ばれています。

イソフラボンにはアディポネクチンの分泌を補助する作用があることが、実験で確認されています。
アディポネクチンは脂肪細胞から分泌され、脂肪組織の炎症が起こると分泌量が低下します。イソフラボンには炎症を抑制する作用があり、アディポネクチンの分泌量低下を防ぎます。
イソフラボンには「やせホルモン」の分泌を促進する作用があり、ダイエットに役立ちます。

代謝エネルギーを増やす

イソフラボンには身体の代謝エネルギーを増やす作用があり、体脂肪の燃焼を促進します。

・イソフラボンは骨格筋の代謝エネルギーを増やす
人の骨格筋では、細胞内のミトコンドリアが脂肪からエネルギーをつくりだしています。ミトコンドリアの数が多いほど、代謝エネルギーが増加して脂肪が多く消費されます。
骨格筋の筋肉細胞にイソフラボンを投与するとミトコンドリアが増えることが実験で確認されています。イソフラボンは、骨格筋のミトコンドリアを増やして代謝エネルギーを増加させます。

・血行を促進して代謝エネルギーを増やす
身体の代謝エネルギーには血行が深く関係しています。
血行が促進されると内臓の働きが活発になり、体温が上昇します。体温は代謝エネルギーと深く関係しており、厚生労働省の書簡によれば、体温が1℃上昇すると代謝エネルギーが13%増加します。

イソフラボンには、血液中の脂質を減少させて血液をサラサラにする効果があります。また、血液を固まりにくくする作用があり、血行を促進します。
イソフラボンは血行を促進して代謝エネルギーを増やし、体脂肪を減少させます。

睡眠の質を高めてダイエットに役立つ

・睡眠はダイエットに深く関係している
十分な睡眠は、ダイエットにとても重要です。睡眠不足の状態では食欲を増すホルモンの「グレリン」の分泌量が増えて、満腹感を脳に伝えるホルモンである「レプチン」が減少します。
また、睡眠中には成長ホルモンが多く分泌されます。成長ホルモンには脂質の代謝を促進する作用があるため、十分な睡眠をとると体脂肪が燃焼しやすくなります。

・イソフラボンは睡眠の質を高める
20-78歳の男女1,076人を対象として、イソフラボンの摂取量と睡眠の関係を調べるアンケート調査が東北大学で行われました。その結果、1日あたりのイソフラボン摂取量が多いと睡眠時間が適切で睡眠の質も良好であることが明らかになっています。

また、閉経後の女性を対象とした複数の実験でも、イソフラボンが睡眠障害の改善に有益なことが確認されています。

イソフラボンには質の良い睡眠を促す効果があり、睡眠不足を防いでダイエットに役立ちます。

ストレスを軽減してダイエットを補助する

ストレスはダイエットの大敵です。長期間ストレスを感じている人は腹部の脂肪が多く肥満しやすいことが、研究で報告されています。

イソフラボンには神経の過剰な興奮を抑える作用があり、ストレスを軽減します。イソフラボンのストレス軽減効果は実験でも確認されており、ストレス性胃潰瘍を抑制するという研究結果も報告されています。
イソフラボンは、ストレスを軽減することでダイエットを補助します。

ダイエット効果が実験で確認されている

イソフラボンのダイエット効果は、実験でも確認されています。
肥満している女性に対してイソフラボンを1日80mg、8週間摂取させたところ、内臓脂肪を中心とした体脂肪が減少した一方で、筋肉量は減少しなかったことが報告されています。
筋肉を減らさず内臓脂肪を減少させるイソフラボンは、ダイエットに理想的な健康成分です。

以上のように、イソフラボンには高いダイエット効果があります。イソフラボンを毎日の生活に取り入れて、ダイエットに役立ててみることをおすすめします。