緑豆でイソフラボンを摂取
イソフラボンを含む食材のひとつに「緑豆」があります。
緑豆自体はあまり目にしない食材かもしれませんが、「もやし」は緑豆を発芽させたものです。緑豆は日本人にとって非常に身近な食材です。
緑豆もやしは、イソフラボンと相性の良いビタミンCや食物繊維を一緒に摂取できる非常に優れた食材です。
緑豆にはイソフラボンが含まれている
イソフラボンは、マメ科の植物に含まれるポリフェノールです。緑豆や緑豆もやしにもイソフラボンが豊富に含まれています。
緑豆もやしは、炭水化物・タンパク質・ビタミン・ミネラルなどの豊富な栄養素を含む食材ですが、イソフラボンの摂取にも適しています。
緑豆もやしは一般的な食材で、しかも安価です。緑豆もやしは、健康と美容に役立つイソフラボンを手軽に摂取できる非常に優れた食材です。
緑豆もやしにはビタミンCと食物繊維が豊富に含まれている
緑豆もやしには、イソフラボンと相性の良いビタミンCと食物繊維が豊富に含まれています。
なお、緑豆の状態ではビタミンCが含まれていませんが、発芽してもやしになるとビタミンCが増加します。
ビタミンCとイソフラボンは相性が良い
ビタミンCとイソフラボンを一緒に摂取すると、肌に弾力を与えるコラーゲンの生成が促進されます。また、ビタミンCとイソフラボンには、肌の老化の原因となる活性酸素を中和する作用や、メラニン色素の生成を抑えてシミ・ソバカスを抑制する作用があります。
さらに、イソフラボンとビタミンCを一緒に摂取すると、免疫力の向上効果やダイエット効果も期待できます。
イソフラボンとビタミンCはとても相性が良く、両者を一緒に摂取できる緑豆もやしは、美容と健康にとても効果的な食材です。
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食物繊維はイソフラボンの効果を高める
緑豆もやしには、腸内環境の改善に役立つ食物繊維が豊富に含まれています。
緑豆もやしは、腸内環境を整えることでイソフラボンの効果を高めます。
・食物繊維は腸内環境を整える
食物繊維は腸内の善玉菌の食料になり、善玉菌を増やして腸内環境を改善します。
また、食物繊維は消化されずに腸に届くため、腸を刺激して腸の働きを活発にします。
・イソフラボンの効果を得るには腸内環境が重要
イソフラボンの吸収には、腸内細菌の働きが深く関係しています。
イソフラボンは、分子に糖が付属したグリコシド型と呼ばれる状態で豆に含まれています。グリコシド型イソフラボンは分子量が大きく、腸内細菌によって代謝されないと体内に吸収されません。
食物繊維によって腸内環境が改善されると、グリコシド型イソフラボンの代謝が促進され、吸収率が上昇してイソフラボンの効果が発揮されやすくなります。
・腸内細菌はエクオールの生成にも関係している
イソフラボンの一種が特定の腸内細菌の働きによって代謝されると、エクオールと呼ばれる物質が産生されます。エクオールには高い健康効果と美容効果があり、「スーパーイソフラボン」とも呼ばれます。
エクオールを産生する腸内細菌が腸内にいる場合は、食物繊維によって腸内環境が改善されると、エクオールの産生量が増加してより高い効果が得られます。
緑豆とは
緑豆(りょくとう)は、マメ科の植物である「ヤエナリ(八重生)」の種子です。
緑豆は、植物名である「ヤエナリ」という名前でも呼ばれます。また、「青小豆(あおあずき)」「文豆(ぶんどう)」「ムング豆」という別名もあります。
緑豆はインド原産で、アジア・アフリカ・南アメリカ・オーストラリアなどで主に栽培されています。緑豆は、アジアを中心とした広い地域で一般的に食されています。
なお、食材のグリーンピースは、同じくマメ科の植物であるエンドウの種子であり、緑豆とは別のものです。
日本では主に「もやし」として食されている
日本では、緑豆のほとんどが「もやし」として消費されています。
もやしは、穀類や豆類の種子を発芽させた新芽です。大豆や黒豆を使ったもやしもありますが、最も生産量が多いのは緑豆もやしです。
なお、もやしの材料となる緑豆は、ほぼすべてが中国からの輸入品です。
日本での消費はもやしが中心ですが、乾燥状態の緑豆も販売されています。緑豆を使った料理はアジアで一般的であり、日本でも混ぜご飯やスープ料理などに使用されています。
また、中国では緑豆のデンプンが春雨の原料として利用されています。日本の春雨はジャガイモなどの芋デンプンが主流ですが、緑豆が原料の春雨も販売されています。
以上のように、緑豆もやしはイソフラボンの効果を効率的に得るのに適した食材です。
健康と美容に役立つ緑豆もやしを、毎日の食事に取り入れてみてはいかがでしょうか。