イソフラボンはコラーゲンの生成を促進する
イソフラボンには、コラーゲンの生成を促進する作用があります。コラーゲンには肌に弾力を与える役割があり、コラーゲンを増加させるイソフラボンは若々しい肌の形成に役立ちます。
また、イソフラボンはコラーゲンの生成を促進することで、美肌効果以外にも多くの効果をもたらします。
エストロゲンの働きを補助してコラーゲンを増やす
女性ホルモンのエストロゲンには、コラーゲンの生成を促進する作用があります。
イソフラボンはエストロゲンと似た分子構造をしており、体内でエストロゲンと似た働きをします。その作用は「エストロゲン様作用」と呼ばれます。
イソフラボンは、エストロゲン様作用によってコラーゲンの生成を促進します。
コラーゲンを増やして美肌に役立つ
イソフラボンは、コラーゲンの生成を促進して弾力のある若々しい肌の形成に役立ちます。
その効果は、実験でも確認されています。
・イソフラボンは美肌に重要なコラーゲンを増やす
コラーゲンはタンパク質の一種で、身体を構成しているタンパク質の約3割を占めています。コラーゲンには細胞同士を結びつける働きがあり、肌に弾力を与えます。
コラーゲンが不足すると、肌の弾力が失われてシワやたるみの原因になります。
イソフラボンにはコラーゲンの生成を促進する作用があります。イソフラボンは、体内のコラーゲンを増加させてシワやたるみの予防・改善に役立ちます。
・実験でも効果が確認されている
肌に弾力を与えるイソフラボンの効果は、実験でも確認されています。
目尻にシワがあり、目の下のたるみが気になる30代後半から40代前半の女性を2グループに分け、片方にイソフラボンを、もう片方に偽の薬を3ヶ月間摂取させる実験が行われました。その結果、イソフラボンを摂取したグループは、偽の薬を摂取したグループに比べてシワの面積が減少し、目の下の皮膚の弾力が高まったことが報告されています。
また、閉経後の女性を対象とした実験でも、イソフラボンのシワを減らす効果や肌の弾力を高める効果が確認されています。
イソフラボンには、肌に弾力を与えてシワを改善する高い効果があります。
コラーゲンの増加による美容・健康効果
コラーゲンは、肌以外の組織にも重要な成分です。イソフラボンは、コラーゲンの生成を促進することで身体に多くの効果をもたらします。
美髪効果
コラーゲンは、髪の健康維持にも重要な成分です。コラーゲンには毛根を保護する働きがあり、特定のコラーゲンが不足すると毛根の健康状態が悪化して薄毛の原因になることが、研究で確認されています。
イソフラボンはコラーゲンの生成を促進することで、美しい髪の形成や薄毛予防に役立ちます。
骨を丈夫にする
コラーゲンは、骨の形成にも深く関係しています。骨は、繊維状のコラーゲンが絡み合っている隙間をカルシウムが埋めることで形成されています。コラーゲンが不足すると骨の形成が滞り、骨がもろくなります。
コラーゲンを増やすイソフラボンには、丈夫な骨の形成を補助する効果があります。
関節痛の改善
関節痛は、骨と骨の間でクッションの役割を担っている軟骨がすり減ることで起こります。軟骨の約5割はコラーゲンで構成されており、コラーゲンを増やすイソフラボンは軟骨の形成を補助します。
イソフラボンはコラーゲンを増やして軟骨の新陳代謝を活発にし、関節痛の予防・改善に役立ちます。
動脈硬化の予防
コラーゲンは血管壁にも多く含まれており、血管に弾力と柔軟性を与えています。コラーゲンが不足すると、血管の弾力が失われて動脈硬化が進行します。動脈硬化は高血圧を引き起こし、心筋梗塞・脳梗塞などの重大な疾患の原因になります。
イソフラボンは、コラーゲンを増やして動脈硬化の予防に役立ちます。
免疫力の向上
コラーゲンは、皮膚や粘膜の健康維持に欠かせない成分です。コラーゲンが不足すると、皮膚や粘膜のバリア機能が低下して病原菌やウイルスが体内に侵入しやすくなります。
イソフラボンは、コラーゲンを増やして皮膚と粘膜を健康に保ち、免疫力を高めます。
まとめ
イソフラボンには、女性ホルモンの働きを補助してコラーゲンの生成を促進する効果があります。コラーゲンには肌に弾力を与える役割があり、コラーゲンを増やすイソフラボンは若々しい肌の形成にとても効果的です。
また、イソフラボンによってコラーゲンが増加すると、美髪効果や動脈硬化の予防効果などの、美肌効果以外の健康効果や美容効果も得られます。
コラーゲンの生成を促進して美容と健康に役立つイソフラボンを、毎日の生活に取り入れてみることをおすすめします。