関節リウマチの予防と症状緩和にイソフラボン
イソフラボンは、関節リウマチにも効果的です。
イソフラボンには関節リウマチの症状緩和に役立つさまざまな効果があり、その効果は実験でも確認されています。また、ストレス軽減効果や免疫力を高める効果などの、関節リウマチの発症リスクを低下させる効果もあります。
関節リウマチは免疫機能の異常が原因
関節リウマチは、身体を守るための免疫機能に異常が生じることで発症します。免疫機能は外部からの異物を攻撃して排除しますが、免疫機能に異常が生じると自分自身の細胞や組織を攻撃してしまいます。
そうした免疫機能の異常によって関節に炎症が起こるのが、関節リウマチです。
関節リウマチに対するイソフラボンの効果が実験で確認されている
イソフラボンには、関節リウマチの症状を緩和する効果や発症を抑制する効果があることが、実験で確認されています。
イソフラボンを主成分としたサプリメントを関節リウマチ患者87名に対して12週間投与する実験が行われ、イソフラボンの摂取によって痛みを感じる関節の数が大幅に減少したことが報告されています。
また、イソフラボンの腸内細菌代謝物であるエクオールを、関節炎を発症させたマウスに投与する実験が行われました。その結果、関節リウマチの発症に中心的な役割を果たす物質が大きく減少したことが報告されています。
関節リウマチの症状緩和と予防に役立つイソフラボンの効果
イソフラボンには、関節リウマチの症状緩和と予防に役立つさまざまな効果があります。
抗炎症作用
関節リウマチは、関節に炎症が起こる疾患です。イソフラボンには炎症を抑制する作用があり、関節リウマチの症状を緩和します。
イソフラボンには炎症を引き起こす「TNF-α」と呼ばれる物質の産生を抑制する効果があることが、実験で確認されています。TNF-αは、関節リウマチの患部でも多く産生される物質です。
イソフラボンは、抗炎症作用によって関節リウマチの症状を緩和します。
抗酸化作用
抗酸化作用とは、活性酸素を中和する作用のことです。イソフラボンには強い抗酸化作用があり、炎症を悪化させる活性酸素を減らします。
・活性酸素は炎症を悪化させる
活性酸素は酸化力の非常に強い物質で、日々の呼吸によって体内で発生します。活性酸素が体内で過剰になると、健康な細胞にまで酸化ストレスを与えてしまい、炎症の原因になります。
炎症を抑制するためには、体内の過剰な活性酸素を減らすことが大切です。
・抗酸化作用は関節リウマチの症状を緩和する
近年の疫学研究によって、活性酸素を減少させる抗酸化物質の濃度が高いほど、関節リウマチの症状が緩和されることが明らかになっています。
イソフラボンは、強い抗酸化作用があることで知られるポリフェノールの一種です。イソフラボンは、体内の活性酸素を中和して関節リウマチの症状緩和に役立ちます。
血行促進
血流の悪化は、関節リウマチの痛みを強くする要因のひとつです。患部が腫れている場合を除き、関節リウマチは患部を温めて血行を良くすると痛みが和らぎます。
イソフラボンには高い血行促進効果があります。イソフラボンは、患部の血行を促進して関節リウマチの痛みを緩和します。
ストレス軽減
関節リウマチは、強いストレスをきっかけに発症する場合があります。ストレスは、免疫機能を調整している自律神経のバランスを乱して、免疫機能の異常が発生するリスクを高めます。
また、ストレスを感じると体内で大量の活性酸素が発生します。活性酸素は炎症の原因物質であり、ストレスは関節リウマチの症状を悪化させます。
イソフラボンには、ストレス対処に役立つホルモンの分泌を促進する作用があり、ストレスを軽減する高い効果があります。
イソフラボンは、ストレスによる免疫機能の異常や関節リウマチの症状悪化を防ぎます。
ストレスを軽減するイソフラボンの効果について詳しくはこちら>>
免疫力の向上
関節リウマチの発症には、細菌やウイルスが関係しているといわれています。関節リウマチの患者にはマイコプラズマ・ファーメンタンスと呼ばれる細菌の感染者が多いほか、歯周病菌が発症リスクを高めるとする研究報告もあります。
イソフラボンには免疫力を高める効果があり、細菌やウイルスに対する身体の抵抗力を高めます。イソフラボンは、免疫力を高めて関節リウマチの発症リスクを低下させます。
以上のように、イソフラボンは関節リウマチに対してとても効果的です。
関節リウマチを予防したい人や症状を緩和したい人は、毎日の生活にイソフラボンを取り入れてみてはいかがでしょうか。