前立腺肥大症の予防にイソフラボン
イソフラボンは、前立腺肥大症の予防に効果的な健康成分です。
イソフラボンには、前立腺肥大症に関係している男性ホルモンの働きを抑制する効果があります。また、前立腺肥大症の発症リスクを高める肥満や生活習慣病を予防・改善する効果があります。
イソフラボンは、女性の健康と美容に役立つ成分として知られていますが、男性の健康維持にもとても効果的です。
前立腺肥大症とは
前立腺は、男性だけにある臓器です。前立腺は、膀胱の下で尿道を取り囲むように位置しており、精液の成分である前立腺液を分泌しています。
この前立腺が加齢とともに過剰に大きくなってしまうのが、前立腺肥大症です。肥大した前立腺は尿道を圧迫して、頻尿や残尿感、尿が出にくくなるなどの排尿障害を引き起こします。
前立腺の肥大は30歳頃から始まり、50歳で30%、60歳で60%の男性の前立腺に肥大傾向がみられます。現在では、80歳までに日本人男性の約8割が前立腺肥大症になるといわれています。
前立腺肥大症の予防に役立つイソフラボンの効果
イソフラボンには、前立腺肥大症の予防に役立つさまざまな効果があります。
ジヒドロテストステロンの働きを抑える
イソフラボンには、前立腺肥大症の発症に関係している男性ホルモンの働きを抑える作用があります。
・前立腺肥大症にはジヒドロテストステロンが関係している
前立腺肥大症の原因は明確には明らかになっていませんが、加齢によってホルモンバランスが乱れて、男性ホルモンのジヒドロテストステロンの働きが過剰になることが大きく影響していると考えられています。
ジヒドロテストステロンは、男性ホルモンのテストステロンが5α-リダクターゼと呼ばれる酵素の働きによって変化した物質です。ジヒドロテストステロンは、男性型脱毛症の原因物質としても知られています。
・イソフラボンはジヒドロテストステロンの働きを抑える
イソフラボンには5α-リダクターゼの働きを抑制する作用があることが、研究で確認されています。イソフラボンは、ジヒドロテストステロンの分泌量を低下させます。
また、前立腺に対するジヒドロテストステロンの働きを阻害する効果がイソフラボンにあることも報告されています。
イソフラボンにはジヒドロテストステロンの働きを抑える高い効果があり、前立腺肥大症の予防にとても効果的です。
ストレスの軽減
ストレスは、ジヒドロテストステロンが増加する原因になり、前立腺肥大症の発症リスクを高めます。
ミネラルの亜鉛にはジヒドロテストステロンの分泌を抑える作用がありますが、ストレス時には亜鉛が多く消費されます。そのため、ストレスはジヒドロテストステロンの分泌を促進します。
イソフラボンにはストレスを軽減する高い効果があり、ストレスによるジヒドロテストステロンの増加を抑制します。
ダイエット効果
肥満は、前立腺肥大症の発症リスクを高めます。イソフラボンにはダイエット効果があり、前立腺肥大症の予防に役立ちます。
・肥満は前立腺肥大症のリスクを高める
昭和30年(1955年)代頃までは、日本人男性のほとんどは前立腺が肥大せず、逆に加齢によって萎縮していました。そのため、前立腺肥大症には欧米化した食生活が深く関係していると考えられています。特に肥満の人は、前立腺肥大症の発症リスクが高いことが指摘されています。
・イソフラボンは肥満の改善に役立つ
イソフラボンには、脂質の代謝を促進する効果や、身体の代謝エネルギーを増やす効果があり、肥満の改善に役立ちます。
イソフラボンは、ダイエット効果によって体脂肪を減少させ、前立腺肥大症の発症リスクを低下させます。
生活習慣病の予防・改善
肥満と同様に、糖尿病・高血圧・脂質異常症などの生活習慣病も、前立腺肥大症の発症リスクを高める要因として指摘されています。
前立腺肥大症の予防には、これらの生活習慣病を予防・改善することがとても重要です。
イソフラボンには、血糖値を抑制する効果や血圧を抑制する効果、血液中の脂質を減少させる効果があり、糖尿病・高血圧・脂質異常症に対してとても効果的です。
イソフラボンは、生活習慣病を予防・改善して前立腺肥大症の発症リスクを低下させます。
脂質異常症に対するイソフラボンの効果について詳しくはこちら>>
以上のように、イソフラボンには前立腺肥大症の予防に役立つさまざまな効果があります。
前立腺肥大症は、排尿障害を引き起こして生活の質を低下させます。健康的な生活を長く続けるために、イソフラボンを毎日の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。