イソフラボンの抗酸化作用
イソフラボンには、活性酸素を中和する強い抗酸化作用があります。
活性酸素は身体に必要な物質ですが、体内で過剰になると身体に悪影響を及ぼします。イソフラボンは、抗酸化作用によって体内の活性酸素を減少させ、さまざまな健康効果と美容効果を身体にもたらします。
抗酸化作用は活性酸素を中和する作用
抗酸化作用とは、活性酸素を中和する作用のことです。
・過剰な活性酸素は身体に悪影響を及ぼす
人間の身体は酸素を利用してエネルギーをつくりだしています。その際に、一定の割合で酸素が活性酸素に変化します。また、ストレス・食品添加物・紫外線・タバコ・激しい運動などでも活性酸素が増加します。
活性酸素は、ほかの物質を酸化する力が非常に強い物質です。活性酸素は細菌やウイルスの処理などに利用される身体に不可欠な物質ですが、体内で過剰になると健康な細胞にまで酸化ストレスを与えてしまい、身体に悪影響を及ぼします。
・健康維持には抗酸化作用のある成分の摂取が重要
人間の身体には増えすぎた活性酸素を中和する機能が備わっていますが、その機能は加齢とともに衰えます。
活性酸素による身体への悪影響を防ぐためには、活性酸素を中和する抗酸化作用のある成分を積極的に摂取することが大切です。
イソフラボンには強い抗酸化作用がある
活性酸素を中和する抗酸化作用のある物質のひとつに、植物の苦味成分や色素成分であるポリフェノールがあります。
イソフラボンは、強い抗酸化作用をもつポリフェノールの一種です。
イソフラボンを摂取すると、体内の活性酸素が中和されて、活性酸素による悪影響が軽減されます。
また、イソフラボンにはストレスを軽減する作用もあり、ストレスによる活性酸素の増加を抑制します。
イソフラボンには、体内の活性酸素を減少させる高い効果があります。
抗酸化作用による健康・美容効果
イソフラボンは、抗酸化作用によってさまざまな健康効果や美容効果を身体にもたらします。その中から、代表的なものをご紹介します。
アンチエイジング効果
酸化とは、簡単にいえば錆びることです。鉄が錆びてボロボロになるように、細胞や組織は酸化によって損傷・老化します。
強い酸化力をもつ活性酸素は老化を促進する物質として知られ、老化の抑制には活性酸素を減少させることが最重要とされています。
活性酸素を減少させるイソフラボンには、老化を抑制する高いアンチエイジング効果があります。イソフラボンはアンチエイジング効果によって身体を若々しく健康な状態に保ちます。
イソフラボンのアンチエイジング効果について詳しくはこちら>>
疲労軽減
活性酸素は、疲労の原因物質でもあります。活性酸素が神経細胞を傷つけると「疲労因子」と呼ばれるタンパク質が発生し、その情報が脳に伝わることで脳が疲労を感じます。
イソフラボンは、抗酸化作用によって体内の活性酸素を減少させて、疲労を軽減します。
生活習慣病の予防
活性酸素は、生活習慣病の原因物質としても知られています。
活性酸素が増加すると、血糖値を抑制するホルモンのインスリンの効き目が低下して糖尿病の原因になります。また、活性酸素は血管に悪影響を及ぼして高血圧や動脈硬化を悪化させます。
イソフラボンは、活性酸素を中和して生活習慣病の予防・改善に役立ちます。
炎症の抑制
活性酸素は、細胞に酸化ストレスを与えて炎症の原因になります。
また、活性酸素に特定の酵素の働きを活性化して炎症性物質の発生を促進する作用があることが、研究で確認されています。
イソフラボンは、活性酸素を中和して身体の炎症を抑制します。
イソフラボンは、関節が炎症を起こす関節リウマチや、膀胱炎・膣炎などの症状緩和に効果的です。また、脳の炎症はアルツハイマー病を進行させるため、イソフラボンはアルツハイマー病の予防にも役立ちます。
美容効果
活性酸素は、細胞の老化を促進して肌や髪の健康に悪影響を及ぼします。また、活性酸素は白髪を増やすほか、体臭を強める原因にもなります。
イソフラボンは活性酸素を減少させることで、美肌・美髪・白髪予防・体臭改善に役立ちます。
抗酸化作用のあるイソフラボンの摂取を習慣に
以上のように、イソフラボンは抗酸化作用によって身体の健康と美容に役立ちます。
活性酸素は日々の呼吸によって体内で発生するため、活性酸素の悪影響から身体を守るためには、イソフラボンを毎日の習慣にして継続的に摂取することが大切です。
イソフラボンを豊富に含む食品やサプリメントを毎日の生活に取り入れて、健康と美容に役立てることをおすすめします。