ワルファリン服用時はイソフラボンの摂取に注意

イソフラボンとの併用に注意が必要な薬品のひとつに、ワルファリンがあります。
ワルファリンは血液を固まりにくくする薬です。イソフラボンには血行を促進する高い効果があり、ワルファリンの作用に影響する可能性があります。イソフラボンサプリとワルファリンを併用したい場合は、事前に医師に相談するようにしてください。
なお、ワルファリン服用時でも、大豆製品からのイソフラボンの摂取は基本的に問題ありませんが、納豆の摂取だけは厳禁です。

イソフラボンはワルファリンの効果に影響する可能性がある

イソフラボンには血行を促進する高い効果があり、ワルファリンの効果に影響を及ぼす恐れがあります。

ワルファリンは血液を固まりにくくする薬

ワルファリンは、血液を固まりにくくして血栓を予防する薬です。商品名である「ワーファリン」とも呼ばれます。

血液には、出血した際に固まって傷をふさぎ、出血を止める作用があります。そうした血液の凝固作用が強くなりすぎると、出血していないのに血が固まって血栓ができます。
ワルファリンは血液を固まりにくくして、血栓が原因で起こる脳梗塞・心筋梗塞・肺塞栓症などの重大な病気を防ぎます。

イソフラボンには血行促進効果がある

イソフラボンには血液中の脂質を減少させる効果があり、血液をサラサラにして血行を促進します。
イソフラボンの血行促進効果は身体の健康にとても効果的ですが、ワルファリンと併用すると、血液を固まりにくくするワルファリンの効果が過度に強くなる恐れがあります。

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ワルファリンは使用に十分な注意が必要な薬品です。用量が少ないと血栓ができてしまう一方で、効果が強くなりすぎると出血時に血が止まりにくくなり、内出血や内臓疾患の原因になります。

イソフラボンはワルファリンの効果を過度に強める恐れがあり、併用には注意が必要です。
ワルファリンとイソフラボンサプリを併用したい場合は、事前に医師に相談するようにしてください。

ワルファリン服用時は納豆の摂取に注意

イソフラボンは、豆腐や煮豆などの大豆製品に多く含まれています。
ワルファリン服用時でも、通常の食事からイソフラボンを摂取するのは問題ありません。
しかし、納豆の摂取は厳禁です。

納豆とワルファリンの併用は厳禁

血液の凝固には、ビタミンKの働きが深く関与しています。ワルファリンは、血液を凝固させるビタミンKの働きを阻害して血栓を抑制します。

納豆にはビタミンKが非常に多く含まれています。また、納豆菌には腸内でビタミンKを産生する働きがあり、体内のビタミンKを増加させます。
そのため、納豆をワルファリン服用時に摂取すると、ワルファリンの効果が弱まってしまいます。
ワルファリン服用時に納豆を摂取するのは厳禁です。

ほかの大豆製品は基本的に問題ない

・納豆以外の大豆製品は摂取しても大丈夫
豆腐などのほかの大豆製品にもビタミンKが含まれていますが、その量は納豆の10分の1以下です。また、納豆のように腸内でビタミンKを産生することもありません。
大豆製品には血液の流れに影響するイソフラボンも含まれていますが、食事から大量のイソフラボンを摂取するのは難しく、通常の摂取量であればワルファリンの作用に悪影響を及ぼしません。

そのため、納豆以外の大豆製品については、ワルファリン服用時に摂取しても問題ないと考えられています。

・過剰摂取には注意が必要
ただし、大豆製品を過剰に摂取するのは念のため控えましょう。
ワルファリン服用時に豆乳を4週間大量に摂取した結果、ワルファリンの効果が低下したという症例報告が1件あります。

ワルファリン服用時でも、納豆以外の大豆製品の摂取は問題ありません。ただし、過剰な摂取は控えるべきです。

ワルファリンとイソフラボンサプリの併用は医師に相談してから

イソフラボンには血行を促進する高い効果があり、ワルファリンの効き目に悪影響を及ぼす可能性があります。
通常の食事からの摂取であれば問題ありませんが、成分が凝縮されたサプリメントをワルファリンと併用したい場合は、医師に相談して安全性を確認してから使用するようにしましょう。

イソフラボンは健康と美容に効果的な成分ですが、薬の作用に影響を及ぼす場合があります。ワルファリンだけでなく、病気の治療などで薬を使用している人は、イソフラボンサプリを利用する前に、念のため医師に相談するようにしましょう。
イソフラボンサプリを安全に利用して、健康と美容に役立てることをおすすめします。