不妊の改善に役立つイソフラボン
女性の健康に役立つことで有名なイソフラボンは、不妊の改善にも効果的です。
イソフラボンには女性ホルモンの働きを補助する作用があり、妊娠しやすい身体の形成に役立ちます。また、血行を促進する効果や卵子の老化を抑制する効果などの、不妊の改善に役立つ効果があります。
イソフラボンはホルモンバランスを整える
イソフラボンには女性ホルモンのバランスを整える効果があり、不妊の改善に役立ちます。
・妊娠には女性ホルモンのバランスが重要
妊娠には、女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンが深く関係しています。エストロゲンは卵子の成熟や排卵の促進に関わり、プロゲステロンは受精卵の着床と妊娠の継続に不可欠です。
これらの女性ホルモンのバランスが乱れると、不妊の原因になります。
・イソフラボンはエストロゲンの働きを補助する
イソフラボンの分子構造は、エストロゲンとよく似ています。そのため、イソフラボンは体内でエストロゲンと似た働きをしてエストロゲンの作用を補助します。
また、イソフラボンには、エストロゲンの作用を強める働きだけでなく、エストロゲンが過剰な場合はその作用を抑制する働きがあります。イソフラボンにはエストロゲンの過不足を調整する作用があり、ホルモンバランスを整えます。
ホルモンバランスを整えるイソフラボンは、不妊の改善にとても効果的です。
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受精卵の着床を補助する効果がある
妊娠するためには、受精卵がしっかりと着床する必要があります。
イソフラボンに受精卵の着床を補助する作用があることが、研究で確認されています。
子宮内膜由来の細胞にイソフラボンを投与する細胞実験が行われ、イソフラボンの投与によって受精卵の着床に必要な物質や受精卵を成長させる成長因子が大幅に増加したことが報告されています。また、受精卵が着床する際に接着剤のような働きをするタンパク質も増加したことが確認されています。
イソフラボンは、受精卵の着床を補助して不妊の改善に役立ちます。
血行を促進して身体の冷えを改善する
身体の冷えは、妊娠に悪影響を及ぼします。イソフラボンには血行を促進する効果があり、身体の冷えを改善して妊娠しやすい身体の形成に役立ちます。
・身体の冷えは不妊を引き起こす
血行不良による身体の冷えは、不妊を引き起こす要因のひとつです。身体が冷えると卵巣の機能が低下して女性ホルモンの分泌に異常が生じ、排卵や着床に悪影響が及びます。また、身体の冷えは生理不順の主要な原因のひとつであり、生理不順は妊娠の確率を低下させます。
・イソフラボンは身体の冷えを改善する
イソフラボンには、血行を促進する高い効果があります。血行が促進されると内臓の機能が活発になり、体温が上昇して身体の冷えが改善されます。
イソフラボンは血行を促進して身体を温め、妊娠しやすい身体の形成に役立ちます。
抗酸化作用が卵子の老化を抑制する
抗酸化作用は、活性酸素を中和する作用のことです。イソフラボンは老化の原因となる活性酸素を中和して、卵子を若く健康な状態に保ちます。
・卵子が老化すると妊娠する確率が下がる
身体のほかの組織や細胞と同じく、卵巣や卵子も年齢とともに老化します。卵子が老化すると受精しにくくなるほか、受精しても正常に育たないケースが増えます。
・イソフラボンは活性酸素を中和して老化を抑制する
細胞の老化を促進する物質に、活性酸素があります。
活性酸素は非常に強い酸化力をもつ物質で、日々の呼吸によって体内で発生します。活性酸素が体内で過剰になると、細胞に酸化ストレスを与えて老化を促進します。
イソフラボンには活性酸素を中和する強い抗酸化作用があり、体内の活性酸素を減少させます。イソフラボンは卵子を活性酸素の悪影響から守り、卵子の老化を抑制して不妊の改善に役立ちます。
不妊を改善する効果が研究で確認されている
不妊を改善するイソフラボンの効果は、研究でも確認されています。
アメリカとコロンビアの研究グループにより、不妊治療を受けていた315名を対象として、イソフラボンの摂取と妊娠率の関係を調べる研究が行われました。その結果、イソフラボンを多く摂取していた人は、摂取していない人に比べて妊娠率が大幅に高かったことが報告されています。
また、不妊治療を行っている人にイソフラボンを摂取させたところ、妊娠率が約2倍に高まったという複数の実験報告があります。
以上のように、イソフラボンは不妊の改善にとても効果的です。
妊娠したいと考えている人は、イソフラボンを毎日の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。