黒豆にはイソフラボンが豊富に含まれている
黒豆にはイソフラボンが豊富に含まれています。
黒豆には目の健康に役立つアントシアニンなども含まれており、健康食品として人気を集めています。黒豆を使った製品の中には、特定保健用食品として認可されているものもあります。
黒豆にはイソフラボンが含まれている
イソフラボンはマメ科の植物に含まれるポリフェノールで、黒豆にも豊富に含まれています。
黒豆の栄養成分は、アントシアニン以外は大豆とほぼ変わらず、イソフラボンも大豆と同程度含まれています。乾燥状態の大豆や黒豆100gに含まれるイソフラボンは、約140mgです。黒豆の煮豆には、100gあたり約36mgのイソフラボンが含まれています。
なお、イソフラボンの安全な摂取目安量の上限値は1日あたり70-75mgとされており、多くの大豆製品メーカーはそれに近い量を摂取することを推奨しています。
黒豆にはイソフラボンが豊富に含まれており、効率的にイソフラボンを摂取できます。
健康に役立つ成分が豊富に含まれている
黒豆には、イソフラボン以外にも身体に役立つ栄養素が豊富に含まれています。
その中から、代表的なものをご紹介します。
アントシアニン
アントシアニンは、黒豆の皮やブルーベリー、ナスなどに含まれるポリフェノールです。
・目の健康に役立つ
目の網膜には、視覚に不可欠な「ロドプシン」と呼ばれるタンパク質が存在しています。アントシアニンにはロドプシンの再合成を促す作用があり、視力の低下や眼精疲労を防ぐ効果があります。
イソフラボンにも眼精疲労を予防・改善する効果があり、一緒に摂取すると効果がより一層高まります。
関連記事:眼精疲労の予防・改善にイソフラボン
・メタボの改善に効果的
アントシアニンには内臓脂肪の蓄積を抑える作用があり、メタボに対して効果的な成分として知られています。
イソフラボンにもメタボ解消に役立つさまざまな効果があります。アントシアニンとイソフラボンを一緒に摂取できる黒豆は、メタボの予防・改善にとても効果的です。
関連記事:メタボリックシンドロームの予防・改善にイソフラボン
大豆サポニン
サポニンは、植物に含まれる苦味成分です。大豆サポニンには、コレステロールを抑制する作用があります。
イソフラボンにもコレステロールを抑制する高い効果があり、両者が一緒に含まれている黒豆は、高血圧や動脈硬化の予防にとても効果的です。
関連記事:コレステロールの抑制に役立つイソフラボン
食物繊維
黒豆には、食物繊維が豊富に含まれています。
食物繊維には、腸内環境を整える効果や、糖の吸収を緩やかにして血糖値の上昇を抑える効果があります。
イソフラボンの吸収には腸内細菌の働きが深く関係しており、食物繊維によって腸内環境が改善されるとイソフラボンの体内への吸収率が向上します。
黒豆は、イソフラボンの有効利用に適した食品です。
関連記事:イソフラボンと食物繊維の併用効果
黒豆配合の製品が特定保健用食品として認可されている
黒豆の健康効果は国の機関にも認められており、黒豆を配合した飲料が特定保健用食品として販売されています。
特定保健用食品は、消費者庁によってその健康効果が認められた健康食品です。
特定保健用食品として表示が許可されている黒豆の効果には、「食後の血糖値を抑える効果」や、イソフラボンの働きによる「骨を丈夫にする効果」があります。
骨の健康や血糖値が気になる場合は、黒豆配合の特定保健用食品を利用してみるのもひとつの手です。
黒豆は大豆の1品種
黒豆は、大豆の品種のひとつです。皮が黒いことから黒豆と呼ばれ、「黒大豆」や「ぶどう豆」という呼び方もあります。
・黒い理由はアントシアニン
黒豆の皮が黒いのは、アントシアニンという色素が含まれているためです。アントシアニンはブルーベリーやナスなどにも含まれているポリフェノールで、目の健康維持に役立つ成分として知られています。
・煮豆や加工食品として利用されている
黒豆は、主に煮豆として食べられています。甘く煮た黒豆はおせち料理に欠かせません。
黒豆は健康に役立つことから、多くの加工食品にも利用されています。黒豆を使った製品には、以下のようなものがあります。
・黒豆茶
・黒豆ココア
・黒豆コーヒー
・黒豆きな粉
・黒豆ジャム
・黒豆納豆
・黒豆甘納豆
黒豆を継続的に摂取して健康増進
黒豆には、イソフラボンをはじめとした健康と美容に役立つ栄養素が豊富に含まれています。
イソフラボンの効果は長期間継続して摂取することで効率的に発揮されるため、黒豆の摂取も長く続けたいところです。
黒豆の煮豆を毎日食べるのは大変ですが、黒豆茶や黒豆コーヒーなどを利用すれば、気軽に黒豆の成分を摂取できます。また、黒豆を配合したきな粉を牛乳などに混ぜて毎日飲んでいる人も多くいます。
黒豆を毎日の生活に取り入れて、継続的にイソフラボンを摂取することをおすすめします。