イソフラボンを含むアルファルファ
イソフラボンを含む食品のひとつに「アルファルファ」があります。
アルファルファはマメ科の植物で、もやしのような新芽が食されるほか、サプリメントやハーブティーにも利用されています。
アルファルファは、コレステロールの抑制やむくみの予防にとても効果的な健康食品です。
アルファルファにはイソフラボンが含まれている
イソフラボンは、マメ科の植物に含まれるポリフェノールです。アルファルファはマメ科の多年草であり、アルファルファにもイソフラボンが含まれています。
アルファルファに含まれるイソフラボン類には、クメストロールやビオカニンAのほか、大豆にも含まれているゲニステインやダイゼインなどがあります。
これらのイソフラボンには、女性ホルモンの働きを補助する作用や生活習慣病の予防効果などのさまざまな効果があります。
アルファルファは豊富な栄養素を含む
アルファルファには、身体に必要な栄養素が豊富に含まれています。
その栄養素の豊富さから、アルファルファは「すべての食物の父」とも呼ばれています。アルファルファという名前には、ペルシア語で「最高の食べ物」という意味があります。
アルファルファには、8種類の必須アミノ酸、カルシウム・マグネシウム・鉄・カリウムなどのミネラル、ビタミンA・ビタミンB群・ビタミンKなどが豊富に含まれています。
豊富な栄養素をバランス良く摂取できるアルファルファは、身体の健康と美容にとても効果的な食品です。
アルファルファの効果
イソフラボンなどの豊富な栄養素を含むアルファルファには、さまざまな健康効果や美容効果があります。その中から代表的なものをご紹介します。
・むくみの改善
アルファルファには利尿作用があり、身体の余計な水分を排出してむくみの予防・改善に役立ちます。
身体に余計な水分や老廃物が蓄積されていると、新陳代謝の悪化や身体の冷えの原因になります。アルファルファは、むくみを改善することで冷え性の緩和やダイエットに役立ちます。
・コレステロール値の抑制
アルファルファを摂取させたところ、血液中の悪玉コレステロールが減少したという実験報告があります。
アルファルファは、高血圧や動脈硬化などの生活習慣病の予防にとても効果的です。
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・疲労回復
アルファルファは、疲労回復に役立つビタミンB群やアミノ酸、ミネラルを豊富に含んでおり、疲労回復に効果的な食品として知られています。
・腸内環境の改善
アルファルファには食物繊維が豊富に含まれており、便秘の予防・改善にとても効果的です。
アルファルファは、腸内環境を改善して美容と健康に役立ちます。
アルファルファの摂取方法
アルファルファは、もやしのようなスプラウトと呼ばれる新芽の状態で主に食べられています。アルファルファのスプラウトは細い糸のような状態であることから、「糸もやし」とも呼ばれます。
アルファルファは家庭でも栽培が可能で、種子や栽培セットが販売されています。
発芽後1週間ほどで食べることができ、直射日光に当てなければキッチンでも簡単に育てることができます。
また、アルファルファのサプリメントやハーブティーが販売されています。
サプリメントは海外からの輸入品が多く、通信販売などで購入可能です。
アルファルファのハーブティーは、利尿作用や疲労回復効果のあるお茶として親しまれています。
アルファルファはマメ科の多年草
アルファルファは、マメ科ウマゴヤシ属の多年草で、中央アジアが原産です。「ムラサキウマゴヤシ」という和名があるほか、「ルーサン」とも呼ばれます。
アルファルファの茎は高さ50cm-1m程度ですが、根は地中5-10mにも達します。そのため乾燥に強いという特徴があり、原産地では飼料用作物や牧草地を肥沃にする作物として栽培されています。
栄養価が高く、飼料として与えると馬の成長が促進されることから「ウマゴヤシ」という和名がつけられました。
アルファルファは食用としても広く利用されており、もやしのような新芽がサラダなどに使用されます。また、原産国では葉が野菜として食されています。
過剰摂取には注意が必要
通常の食事でアルファルファを摂取する場合は安全性が確認されていますが、サプリメントなどを利用する際には摂り過ぎないよう注意する必要があります。
アルファルファを大量に摂取した結果、内臓の脾臓が増大して赤血球などが減少した事例が報告されています。
また、関節リウマチなどの自己免疫性疾患の人は、症状が悪化する恐れがあるため使用を避けるべきとされています。
アルファルファは健康と美容に効果的な食品ですが、過剰摂取に注意して安全に利用することが大切です。