プエラリアとイソフラボンサプリの併用は避ける
プエラリアとイソフラボンは、女性の健康と美容に効果的な成分として人気を集めています。しかし、プエラリア配合のサプリメントとイソフラボンサプリを併用してはいけません。
プエラリアにはイソフラボンが豊富に含まれており、2つのサプリを併用するとイソフラボンの摂り過ぎになってしまいます。
プエラリアにはイソフラボンが豊富に含まれている
プエラリアは、タイやミャンマーなどの亜熱帯地域に自生するマメ科の植物です。
イソフラボンはマメ科の植物に含まれるポリフェノールであり、プエラリアにも豊富に含まれています。プエラリアのイソフラボン含有量は、大豆のほぼ40倍です。
また、プエラリアにはイソフラボンよりも作用が強力なミロエストロールやデオキシミロエステロールといった成分も含まれています。
イソフラボンには女性ホルモンのエストロゲンに似た生理作用があり、その作用は「エストロゲン様作用」と呼ばれます。
プエラリアはエストロゲン様作用が強く、その強さは大豆イソフラボンの約1,000倍から10,000倍ともいわれています。
プエラリアとイソフラボンサプリを併用するとイソフラボンの過剰摂取になる
プエラリアには、エストロゲン様作用のある成分が豊富に含まれています。プエラリアとイソフラボンサプリを併用すると、そうした成分の過剰摂取になってしまい、健康悪化の原因になります。
プエラリアとイソフラボンサプリを併用してはいけません。
イソフラボンの過剰摂取は健康を悪化させる
イソフラボンには、女性ホルモンの働きを補助するエストロゲン様作用があり、身体の健康と美容に役立ちます。しかし、過剰に摂取すると、ホルモンバランスの乱れを引き起こして健康悪化の原因になる場合があります。
イソフラボンの過剰摂取が原因で起こる症状には、腹痛・下痢・便秘・吐き気・生理不順などがあります。
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イソフラボンサプリやプエラリアサプリには摂取目安量が設定されており、それを守れば過剰摂取になることはありません。しかし、2つのサプリを併用すると、それぞれの摂取目安量を守っていてもイソフラボンの摂り過ぎになる恐れがあります。
一緒に配合されているサプリの単独摂取は問題ない
プエラリアサプリとイソフラボンサプリの併用は避けるべきですが、成分の相性が悪いわけではありません。プエラリアと大豆イソフラボンを一緒に配合したサプリメントも多数販売されています。
そうしたサプリメントには1日の摂取目安量が記載されており、その量を守ればイソフラボンの過剰摂取になることはありません。プエラリアとイソフラボンの併用であっても、単独の製品を使用するのであれば問題ありません。
体調不良が起こった場合はすぐに医師に相談
プエラリアやイソフラボンサプリは、摂取目安量を守って安全に使用することが大切です。ただし、プエラリアやイソフラボンに対する感受性は人によって異なり、摂取量を守っていても稀に体調不良の症状が起こる場合があります。特にエストロゲン様作用の強いプエラリアに関しては、体調不良が起こった事例が多く報告されています。
プエラリアやイソフラボンサプリの摂取で体調不良が起こった場合は、すぐに摂取を中止して医師の診察を受けるようにしてください。摂取を続けると症状が重くなる恐れがあります。
プエラリアを使用しているときは大豆製品を過剰に摂取しない
イソフラボンは、大豆製品にも多く含まれています。
エストロゲン様作用が特に強いプエラリア配合のサプリメントを利用する際は、大豆製品を大量に摂取するのは控えましょう。例えば、プエラリアサプリと一緒に大量の豆乳を飲んでしまうと、イソフラボンの過剰摂取になる恐れがあります。
イソフラボンは大量に摂取すれば効果が高まるものではなく、過剰摂取は健康悪化の原因になります。プエラリアサプリなどを利用している際は、大豆製品の摂取量にも念のため注意しましょう。
イソフラボンサプリやプエラリアは適量の摂取を続けることが大切
イソフラボンやプエラリアは健康食品であり、その効果は身体の調子を整えながらゆっくりと作用します。短期間で効果が実感できないからといって、2つのサプリを併用したり摂取量を増やしたりすると、逆に健康悪化の原因になる場合があります。
プエラリアやイソフラボンサプリの効果を十分に得るためには、適量の摂取を長期間続けることが大切です。イソフラボンの過剰摂取にならないよう、サプリメントの併用は控えましょう。