コレステロールの抑制に役立つイソフラボン
コレステロールが気になる人には、イソフラボンがおすすめです。
イソフラボンには、脂質を減らす作用のあるホルモンの働きを補助する効果があるほか、脂肪の燃焼を促進する効果があり、コレステロールの抑制にとても効果的です。
女性ホルモンの働きを補助してコレステロールを減らす
イソフラボンは、コレステロールを減少させる女性ホルモンの働きを補助します。
・エストロゲンはコレステロールを減少させる
女性ホルモンのエストロゲンには、悪玉コレステロールを減らす作用や、悪玉コレステロールを肝臓に運ぶ善玉コレステロールを増やす作用があります。
また、エストロゲンには、LDL受容体と呼ばれるタンパク質の働きを活性化して脂質の代謝を促進する作用があります。
・イソフラボンはエストロゲンと似た働きをする
イソフラボンの分子構造はエストロゲンとよく似ており、イソフラボンはエストロゲンと似た働きをします。その作用は「エストロゲン様作用」と呼ばれます。
イソフラボンは、エストロゲン様作用によって脂質の代謝を促進し、血液中の悪玉コレステロールを減少させます。
コレステロールを抑制するホルモンの分泌量を増やす
イソフラボンには、コレステロールの抑制に役立つホルモンの分泌を促進する作用があります。
・アディポネクチンはコレステロールを抑制する
コレステロールを抑制するホルモンに、アディポネクチンがあります。
アディポネクチンは脂肪細胞から分泌されるホルモンで、脂質の代謝を促進する作用があることから「やせホルモン」とも呼ばれています。
・イソフラボンはアディポネクチンの分泌を促進する
アディポネクチンは、脂肪の増加や脂肪組織の炎症によって分泌量が低下します。
イソフラボンには脂質の代謝を促進する作用や炎症を抑制する作用があり、アディポネクチンの分泌量低下を防ぎます。アディポネクチンの分泌量を増やすイソフラボンの効果は、研究でも確認されています。
イソフラボンは、「やせホルモン」と呼ばれるアディポネクチンの分泌を促進して、コレステロールを抑制します。
身体の代謝エネルギーを高めて脂肪の燃焼を促進する
イソフラボンは、身体の代謝エネルギーを高めて脂肪を燃焼させ、血液中のコレステロールを減らします。
イソフラボンには、血液を固まりにくくして血行を促進する高い効果があります。
血行が促進されると内臓の働きが活発になり、体温が上昇します。体温は代謝エネルギーと深く関係しており、厚生労働省の書簡によれば、体温が1℃上昇すると代謝エネルギーが13%増加します。
イソフラボンは血行を促進して代謝エネルギーを増やし、脂肪の燃焼を促進します。
コレステロールを減らす効果が研究で確認されている
コレステロールを抑制するイソフラボンの効果は、多くの研究で確認されています。
コレステロール値が高い61名の被験者にイソフラボン80mgを配合した食事を5週間摂取させたところ、悪玉コレステロールが大幅に減少したという実験報告があります。
また、多くの実験データを解析した信頼度が高いとされる方式の研究でも、コレステロールを低下させるイソフラボンの効果が確認されています。
コレステロールの抑制による健康・美容効果
イソフラボンは、コレステロールを抑制することでさまざまな効果を身体にもたらします。
そのうちの代表的なものをご紹介します。
・動脈硬化の予防
動脈硬化は、血管の柔軟性が失われて血管が硬くなる症状です。コレステロールが多いと血管の内側に脂質が付着しやすくなり、動脈硬化の進行が早まります。
動脈硬化が進行すると、脳梗塞・心筋梗塞・腎臓疾患などの重大な病気の原因になります。
イソフラボンは、血液中のコレステロールを減らすことで動脈硬化の進行を抑制し、重大な病気の発症リスクを低下させます。
・高血圧の改善
コレステロールが多いと血液がドロドロになり、血液を送るのに強い力が必要になって血圧が上昇します。
イソフラボンは、コレステロールを減らして血液をサラサラにし、高血圧の予防・改善に役立ちます。
・美肌効果
血液中のコレステロールが多いと、皮脂の分泌量が増加してニキビなどの肌トラブルの原因になります。また、血液がドロドロになるため血行が悪化し、肌の新陳代謝が阻害されます。
イソフラボンは、コレステロールを抑制することで皮脂の過剰分泌や血行悪化を防ぎ、美しい肌の形成に役立ちます。
以上のように、イソフラボンはコレステロールを抑制して身体の健康と美容に役立ちます。
コレステロールが気になる人は、イソフラボンを毎日の生活に取り入れてみることをおすすめします。
