高血圧の予防・改善にイソフラボン
血圧が気になる人には、イソフラボンがおすすめです。
イソフラボンには、血流をスムーズにして血圧を抑制する効果や、血管の健康を維持する効果があり、高血圧の予防・改善に役立ちます。
また、イソフラボンには女性ホルモンの働きを補助する作用があり、更年期以降の女性の高血圧症状に対して特に効果的です。
血液中のコレステロールを減らして血流をスムーズにする
イソフラボンは、血液中のコレステロールを減少させて血圧を抑制します。
血液中のコレステロールが多くなると、血液がドロドロになって血行が悪化します。血液がドロドロの状態では、身体の組織に血液を届けるのに強い力が必要になり、血圧が上昇します。
イソフラボンには、脂質を減らす作用のあるホルモンの働きを補助する効果や、脂肪の燃焼を促進する効果があり、コレステロールの抑制にとても効果的です。
イソフラボンは、血液をサラサラにして血流をスムーズにし、高くなりすぎた血圧を抑制します。
コレステロールを抑制するイソフラボンの効果について詳しくはこちら>>
血液を固まりにくくして血圧を抑制する
イソフラボンには、血液を固める作用のある血小板の働きを抑える効果があります。イソフラボンを摂取すると血液が固まりにくくなり、血流がスムーズになります。その結果、より弱い力で血液を全身に送り出せるようになり、血圧が抑制されます。
高血圧の原因となる活性酸素を中和する
イソフラボンには、高血圧の原因となる活性酸素を中和する作用があります。
・活性酸素は血圧を上昇させる
高血圧を引き起こす物質に、活性酸素があります。活性酸素は、ほかの物質を酸化する力が非常に強い物質で、日々の呼吸によって体内で発生します。
活性酸素は、血管を拡張する作用のある一酸化窒素と反応して、その効果を喪失させてしまいます。そのため、体内で活性酸素が過剰になると、血管が広がりにくくなって血液の流れが阻害され、血圧が上昇します。
・イソフラボンは活性酸素を中和する
イソフラボンは、活性酸素を中和することで知られるポリフェノールの一種です。イソフラボンには、体内の活性酸素を減少させる高い効果があります。
イソフラボンは、一酸化窒素を活性酸素の悪影響から守り、血管を広がりやすくして血圧を抑制します。
動脈硬化を抑制して血管を健康に保つ
イソフラボンには、高血圧の原因となる動脈硬化を抑制する効果があります。
動脈硬化は、血管が柔軟性を失って硬くなる症状です。動脈硬化が進行すると血管がうまく血液を送り出せなくなり、血液を送るのに強い力が必要になって血圧が上昇します。
動脈硬化は、血液中のコレステロールが過剰な場合や血糖値が高い場合に進行が早まります。イソフラボンにはコレステロールを減らす効果や血糖値を低下させる効果があり、動脈硬化の抑制にとても効果的です。
イソフラボンは、動脈硬化の進行を抑制して高血圧を予防します。
更年期以降の高血圧に特に効果的
イソフラボンは、更年期以降に起こる高血圧症状の予防・改善に特に効果的です。
・更年期以降は血圧を抑制するエストロゲンが減少する
女性ホルモンのエストロゲンには、血管を柔軟に保つ作用や血管を拡張する作用があり、血圧の抑制に役立ちます。しかし、更年期になると、卵巣の機能が低下してエストロゲンの分泌量が急激に減少し、血圧が上昇しやすくなります。
・イソフラボンはエストロゲンの作用を補助する
イソフラボンの分子構造はエストロゲンとよく似ており、イソフラボンは体内でエストロゲンと似た働きをします。その作用は「エストロゲン様作用」と呼ばれます。
イソフラボンは更年期に減少したエストロゲンの作用を補い、血管の柔軟性を維持して血圧の抑制に役立ちます。
イソフラボンは、更年期以降の女性に起こる高血圧症状の予防・改善に特に効果的です。
高血圧を改善する効果が実験で確認されている
高血圧を改善するイソフラボンの効果は、実験でも確認されています。
塩分の摂取が多く血圧が高い傾向のあるスコットランドの住民に、イソフラボンを1日31mg、4週間摂取させたところ、血圧が大幅に低下したとの実験報告があります。
また、更年期の日本人女性58名に、大豆イソフラボンを1日40mg、4週間摂取させたところ、血圧が大きく抑制されたことが報告されています。
このほかにも多くの実験報告があり、血圧を抑制するイソフラボンの効果が確認されています。
以上のように、イソフラボンは高血圧の予防・改善にとても効果的です。
健康診断で血圧に気をつけるよう注意された人や、正常な血圧を維持したい人は、毎日の生活にイソフラボンを取り入れてみることをおすすめします。