イソフラボンとは?
イソフラボンは、大豆などのマメ科の植物に含まれるポリフェノールです。
イソフラボンにはさまざまな健康効果と美容効果があり、身体に役立つ成分として高い人気を集めています。
イソフラボンは大豆製品やサプリメントから摂取できるほか、イソフラボンを配合した化粧品も販売されています。
イソフラボンはポリフェノールの一種
イソフラボンは、大豆などのマメ科の植物に含まれるポリフェノールです。ポリフェノールは植物の苦味・渋味・色素成分で、身体にさまざまなプラスの効果をもたらします。
イソフラボンは、大豆の中にわずか0.2%-0.4%程度しか含まれていない貴重な成分で、特に胚芽(種子の内部の成長したら芽になる部分)に多く含まれています。
女性ホルモンの働きを補助する作用がある
イソフラボンの分子構造は女性ホルモンのエストロゲンに非常によく似ており、体内でエストロゲンと似た生理作用を発揮します。その作用は、「エストロゲン様作用」と呼ばれます。
また、イソフラボンには、エストロゲンが過剰な場合にその働きを抑制する作用もあります。
イソフラボンは、エストロゲンの過不足を調整してホルモンバランスを整えます。
強い抗酸化作用がある
抗酸化作用とは、活性酸素を中和する作用のことです。
活性酸素は強い酸化力をもつ物質で、日々の呼吸によって体内で発生します。活性酸素は身体に必要な物質ですが、体内で過剰になると老化や生活習慣病の原因になります。
イソフラボンには強い抗酸化作用があり、体内の活性酸素を減少させます。
イソフラボンは、老化の抑制や生活習慣病の予防・改善とても効果的です。
アグリコン型とグリコシド型の2つのタイプがある
イソフラボンにはいくつかの種類があり、「アグリコン型」と「グリコシド型」の2つのタイプに大きく分けられます。
・大豆製品に含まれるグリコシド型
グリコシド型は、アグリコン型の分子に糖が付属した状態のものです。大豆製品には、主にグリコシド型のイソフラボンが含まれています。
グリコシド型は分子量が大きいため、体内への吸収率が低めです。
・速やかに吸収されるアグリコン型
アグリコン型は、グリコシド型の糖が外れた状態のものです。アグリコン型は分子量が小さく、身体に速やかに吸収されます。
アグリコン型は大豆製品にはあまり含まれていませんが、アグリコン型が配合されたサプリメントが販売されています。
イソフラボンの健康効果・美容効果
イソフラボンは、エストロゲン様作用や抗酸化作用などによって身体にさまざまな効果をもたらします。
イソフラボンの主な効果には、以下のようなものがあります。
・健康効果
血行促進
免疫力の向上
ストレス軽減
記憶力の向上
睡眠の質を高める
生活習慣病の予防
更年期障害の症状改善
骨粗しょう症の予防
不妊の改善
アルツハイマー病の予防
・美容効果
美肌効果
美白効果
美髪効果
アンチエイジング効果
ダイエット効果
バストアップ効果
薄毛・白髪の予防
体臭改善
イソフラボンは大豆製品やサプリメントで摂取できる
イソフラボンは、大豆製品やサプリメントで摂取することができます。
イソフラボンを含む代表的な植物には、大豆・葛(くず)・甘草(かんぞう)・レッドクローバーなどがあります。その中で日常的に摂取される食材は大豆のみであり、サプリメントに配合されているイソフラボンの多くも大豆由来です。
・大豆製品からイソフラボンを摂取
豆腐・納豆・煮豆・豆乳などの大豆製品は、日本人の食事として一般的です。それらを摂取することで、健康と美容に役立つイソフラボンを身体に取り入れることができます。
・イソフラボンサプリが多数販売されている
イソフラボンを配合したサプリメントが多数販売されています。その中には、身体に吸収されやすいアグリコン型を配合した製品もあります。
効率的にイソフラボンの効果を得たい場合は、サプリメントの利用がおすすめです。
化粧品にも配合されている
イソフラボンには高い美容効果があり、化粧品にも配合されています。
イソフラボンは、化粧水・乳液・クリーム・クレンジングなどの幅広い化粧品に配合されています。そうした製品を利用すれば、身体の外からもイソフラボンの美容効果を得ることができます。
イソフラボンは続けることが大切
イソフラボンは高い効果がありますが、水に溶けやすい性質があるため、短期間で体外に排出されてしまいます。
イソフラボンの効果を効率的に得るためには、継続的に摂取することが大切です。
イソフラボンは、多くの健康効果と美容効果のある成分です。
大豆製品やイソフラボンサプリを毎日の生活に取り入れて、健康と美容に役立ててみることをおすすめします。